2013年10月7日月曜日

2013年後期(秋学期) セミナーシーズン

学生一人ひとりの「就職」は、ごくごく個人的なことである。

特に20歳を超えた大学生であれば、なおさらのことで、いつから就職のことを考え、どのように就職活動をおこなおうと、それは個人的な話である。

個人的なことだから、外部がとやかく言うことではないし、個人的なことだから、責任は自分で負うしかない。基本的には、私はそう考えている。


一方で、学生が、仕事や企業(という組織)を知る機会は、もっとあった方が良い。

ひとつには、日々の学生生活に対する意識が変わるきっかけになるから。アンケートを読むと、ビジネスパーソンの仕事の話が与える刺激は、思いのほか、強い。「これから~~します」「明日から~~を意識して過ごします」といったアンケートを読むと、嬉しくなる。

もうひとつには、仕事や企業のことを、「就活」というゲームに巻き込まれる前に知ることで、地に足のついた就職活動を進めることに繋がるから。

メディアでは突出して成功した人(何をもって「成功」とするかは取り上げる側のセンスが出るけれど)が取り上げられるけれど(そしてそれはもちろん価値ある内容なのだけれど)、日々の私たちの生活は、突出した少数によってではなく、「その他大勢」による、一人ひとりの仕事によって支えられている。

「その他大勢」一人ひとりが日々、何をしているのか。どのような思いで仕事をしているのか。

それを知って臨む就活と、知らずに臨む就活では、見える世界が全然違うと思うのだ。


そんな考えで、20107月から始めている、何年生でも参加できる「大学×i4 共催(1)キャリアセミナー」。

2013年後期(秋学期)は、9大学(2)で57回開催。

参加企業は70社、延べ187名のビジネスパーソンに、大学生の前で「仕事」「企業」「キャリア」「学生生活や就活準備」など、多様なテーマでインタビューさせていただく。

ありがたい話なのだけれど、年々、大学さんからの実施依頼日程が増え、私ひとりでは当日進行(ファシリテーター)ができなくなっているので、2013年度後期(秋学期)は、4名の方に、当日進行(ファシリテーター)を依頼している。

これで食べているプロとして、ほど良い緊張感はありつつも、やはりワクワクドキドキ、楽しみなセミナーシーズンである。


1)「大学およびi4共催」「大学主催・i4協力」「i4主催・大学協力」など位置づけは大学により異なります。いずれも、大学内のホールまたは大教室を使用して平日夕方~夜に開催する、全学年対象(何年生でも参加できる)キャリアセミナーです。

2)青山学院大学(青山)、京都大学(吉田)、千葉大学(西千葉)、中央大学(多摩)、同志社大学(京田辺、今出川)、法政大学(市ヶ谷)、明治大学(駿河台)、横浜国立大学(保土ヶ谷)、立教大学(池袋、新座)