2011年3月31日木曜日

春よ来い、早く来い

3/30、水曜日。

午前中、領域特化型の就職採用支援会社を訪問。情報交換ほか。

面識なく、数日前に社長宛にTELアポした際「担当の者が別におりますので…」と言われたのだが、出てきた方が役員でびっくり。

午後イチで、企業研修と採用コンサル、2本柱で展開している企業へ訪問。
こちらも初対面だったのだが、あら再びびっくり、またもや役員の方。コンサル会社の役員然としていて(って偏見だけど)、見た目からして賢さが滲み出てるのに嫌味がなくてかっこいい。目に見える商品がないからこそ、コンサルの人たちは外見にもとても気を遣っている(それが嫌な雰囲気を醸し出しちゃってる人も多いけど…)。ビジネスの話がひと通り終わった後、共通の知り合いがいることが分かり、談笑。「人」に関わるビジネスを展開している同士、根っこの「思い」を理解できて良い時間。

次アポまで時間があり、喫茶店へ。トイレに立ったら、まさかの「故障中」。新手の回転率向上作戦か。

夕方、就職情報会社を訪問。アポを取った方が、わざわざ(私の仕事と関係しそうな)大学事業部の責任者と担当者の方の同席までセットしてくれて、あれやこれや話す。「うちも明後日(4/1)に○名、入社してくるんですよ」ってそうだよな、就職情報会社自身も新卒採用やっているんだ。新卒採用は、少数だとしても「毎年継続している」ことによる採用側のメリットは大きいから、それを知っている企業はちょっとやそっとのことで中止しない。逆に、それを知っていて中止する企業はそれだけ経営が差し迫った状態なのかも。

人材コンサルティング会社で、学生の「人気企業ランキング」の常連でもあった、株式会社ワイキューブの倒産を知る。 →帝国データバンク・大型倒産速報 面識ある方もいるし、新卒採用を切り口に企業を活性化する独自の手法は一時期「すごいな」とも思っていたのだけど、こうなってしまったか。残念。現実の厳しさである。人気企業ランキングの無意味さでもある。

さてあと1日で4月。
春よ来い、早く来い。今年は、北から来てくれないだろうか。

2011年3月30日水曜日

新卒就職/採用支援業界は狭い

3/29、火曜日。

就職情報会社と情報交換。役員の方も同席してくださり、97年の就職協定廃止の話とか、昔話もあれこれと(私はその時代、まだ就職していないけれど)。

次アポまでの間、喫茶店で読書。『かかわり方のまなび方』(西村佳哲/筑摩書房)。感銘。これについては別途書こう。

夕方、これまた(広義の)人材ビジネス会社社長と情報交換。できる人は腰が低い。恐縮。そして仕事でも今後、関わらせていただく予定。当たり前だけれど、社長と話すと話が早い。

それにしても「新卒就職/採用支援業界」は狭い。いずれの訪問先でも、共通で面識ある方や会社の話で盛り上がったり。へぇ~、という水面下の動きもあったり。いずれにせよ、悪い評判はすぐに業界全体に行きわたる。

さて明日も、新卒就職/採用支援会社3社と情報交換。
ん?企業に営業に行ってないけど、大丈夫だろうか。…大丈夫だろう。

2011年3月29日火曜日

よそ様のリアルビジネス

3/29、月曜日。

就職情報会社を訪問。情報交換とパートナーシップ関連の話。

先週と今週で、就職情報会社や採用コンサルティング会社に7社、訪問する。情報交換と言っても、表に出ている話は表から調べれば分かるわけで、お時間を頂戴しているのは「ぶっちゃけ、何をどう考えているか」を知るためである。

キャリア(大学における職業的意義)や、就職・採用の在り方が変わろうとしているなか、キープレイヤーたちは「何をどのようにする」ことが「ビジネスとして成立し、より良い在り方を構築する」ことになると考えているのか、本音を知りたいのだ。

理想と現実、理念とビジネス。

もちろん二つが重なっていることがそれこそ「理想」だが、自由競争市場である以上、そこには競合他社がいる。だから「価格」または「付加価値」で差をつけるか、競合が進出しない(できない)「独自」をいくか、基本的には3パターンしかない。

で、本日お話した会社の戦術は「なるほど」と思うものだった。価格・付加価値・独自の3つが良いバランスという感じ。よそ様のリアルビジネスを聞くのは楽しい。

明日もいわゆる人材系企業、2社さんに伺う。楽しみ。

2011年3月28日月曜日

まっさらだからできること

3/25、金曜日。

大手就職ナビの編集長と情報交換。

「これからの在り方」を話す「今」は「これまで」の延長上にある。そしてその話し合いに多数の関係者がいると、「関係性」や「経緯」が頭をもたげ、誰のための、何のための話し合いなのか、本質が置き去りにされてしまう場合がある。私は会社をつくって1年目、まっさらな状況だから生み出せるものがあると、しみじみ思った。時間をくださったこと、私が把握していなかった各種団体(組織)の考え方や、これまでの経緯を差し支えない範囲で教えてくださったことに感謝。

税理士事務所の担当者さんと打合せ。

改めて会社の状況を教えてもらい(いや、知ってるんですよ、知ってるんですけど、毎月いただく経営指標の読み方を教えてもらったり…)、なるほどあと3カ月で1期目が終わるんだなと意識したり。同じ年だと分かり、プライベートな話をあれこれ。高卒就職、退職して大学入学、資格試験勉強しながら現職…やっぱりキャリアは「アップ」ではなく「チェンジ」だな。人生の分岐点ごとでの「チェンジ」。

それにしても「ブログに僕のことも書いてください」と言われたのは初めて。書きましたよ!変わり者!

夜、16日ぶりに外で飲み会。
これほど外に飲みに行っていなかったのは、社会人初。気乗りしなかったわけではないのだが、震災以後の夜の予定がキャンセルになり、それから、なかなか場がなかった。お金が減らないね、飲みに行かないと。それが16日間での発見。そして大いに飲む。迷惑をかける。

来週も志を意識しながら走ろう。

2011年3月25日金曜日

プレスリリース 全学年対象キャリアサポートセミナーという、社会に対する提案

3/24、木曜日。

プレスリリース

⇒「i4が早稲田大学らと『全学年対象キャリアサポートセミナー』を学内展開」(PDFファイル)

伴って、HPも更新
⇒「WORKS」
⇒「SEMINAR」

このブログでも小出しに書いているが「特定学年対象の就職セミナー」ではなく「全学年対象のキャリアサポートセミナー」を大学共催で学内実施する。2011年実施決定校(3/24時点)は、早稲田大学、横浜国立大学、千葉大学、立教大学、中央大学。仕事(職種)をテーマにした、4社パネルディスカッション。

時期と内容を考えると、そりゃ、新3年生・修1年生の参加が多いだろう。

これを「実質的な13卒者向け採用広報にあたらないか?」と聞かれる場合があるが、解釈と参加目的は、企業にお任せしている(そう言えば数週間前、大手自動車メーカーの方からこれらの実施目的、意図について、電話でお問合せをいただいた。もちろん私は丁寧にお答えしたつもりだったが、どうして見ず知らずの人間にあのような口の聞き方ができるんだろう。「またご連絡します」と言っていたが、以来音沙汰なし。…あれ、途中から私も態度悪かったのかな。反省)。

実際、昨秋、立教大学で開催した回は、参加者に占める1年生割合は10%超。
見学に来られた先生(教員)が「こういう社会人の仕事の話は、早いうちに聞いておいた方がいい」と思ってくださり、授業でも告知してくれるという、思いがけない展開もあった。2011年実施の一部大学では、やはり先生(教員)側からも「やってほしい」と言われているケースもある。

私は大学と

・学生のための全学年対象キャリアサポートセミナーを
・意図せず選考活動に巻き込まれないための配慮としてエントリーカード(個人情報収集)無で
・学業の妨げにならない夕方~夜の時間帯で
・職種別4社パネルディスカッション形式で実施

する。

ところがなぜか

・就職活動の早期化
・倫理憲章との整合性

に対する見解を大手企業から聞かれることが多い。上記のキャリアサポートセミナーは(狭義の)就職活動の早期化助長にはならず、むしろ「適正な時期にイメージ重視ではない地に足のついた就活を始める」ことに寄与すると私は考えているし、倫理憲章との整合性については、私の預かり知るところではない(あ、言葉が悪い)。少なくとも私は、倫理憲章のために仕事をしているわけではない。

私は、関係者の皆さんが違和感をもってしばらく経った今も基本的には変わっていない、「職業」における「学生、大学、企業とのつながり」の新たな提案をしているのである、社会に対して。

私はビジネスマンである。
実行と結果によってのみ、この提案に対する社会からの答えが分かることになる。

2011年3月24日木曜日

一緒に創りあげていきましょう、ってこれは嬉しい

3/23、水曜日。

午前中、大手就職情報会社の役員、部長と打合せ。

今後の展開についてご相談。複数大学で、全学年対象のキャリアサポートセミナー(各回4社パネルディスカッション形式、テーマは仕事(職種)別)実施がどんどん決まっているが、なにせ一人でやっている身、企業への営業活動に時間的懸念があり、パートナーシップを結んでいく(他社に弊社企画を扱って頂く)かもしれない。

他の就職情報会社の部長には「伊藤さん、人、雇っちゃえばいいじゃん!」と言われているが、採用に踏み切るのはまだ早い気がするんだよなぁ。そもそもこれからの展開として、正社員を雇い、企業として所帯拡大を目指すべきか、悶々としている。

いや、さすがに就職支援・採用支援の業界に10年近くいて、採用することのメリットも理解しているし、「社会の公器である企業は、採用してこそ」みたいな正論も理解しているつもりだけど、そもそも潰れたら元も子もないし、私がおこなっているビジネス(就職・採用・キャリアに特化したファシリテーター)については、社員が多いことによるスケールメリットは少ない気がしていて、であれば、ビジネスのスキームごとやプロジェクト(案件)ごとに、他社とチームを組んで取り組んだ方がいい気がしているのだ。

私はファシリテーターだが、講師とか、少人数のイベント運営会社とか、営業会社とか、デザイナーやブランドディレクターとか、各専門家によるプロ集団でチーム編成してプロジェクトに取り組んだ方が、質の高い商品サービスを生み出せる気がしている。

ちなみに私が自社で新卒採用するなら、企画や営業に関わってもらう人なら「私よりも賢い、私よりも面白い、根が素直」かな、要件ベースは。表現は変えるだろうけれど。「生意気」「私と意見が合わない」も重視か。

午後、企業へメールで企画提案等。23時30分に返信がきた企業もあり。「12採用活動真っ最中ですが楽しくやってます!」。12採用活動と11入社者の受け入れと研修という、採用担当者にとっては笑っちゃうくらい忙しい時期に入り始めている。

夕方、企画書づくり。
「キャリア教育と就職支援の連携による、社会を担う人材輩出」という副題をつけた、壮大な企画書を大学(キャリア教育の先生、学部の就職担当教授、就職支援担当職員)へ送付。そろそろ誰かに「踏み込みすぎ」と怒られそうな気がしないでもないが、思いと考えはどんどんぶつけてみよう。と思ってメール送付から数時間後の24時30分に、キャリアの先生から長文のメール返信。うーん、いい具合。一緒に創りあげていきましょう、って言ってくれること、これは嬉しい。そして大学教員、職員の皆さんの働き方って本当に様々。

珍しく遅くまで仕事。

2011年3月23日水曜日

横浜国大の構内にバス停

3/22、火曜日。

早起き。6時~9時の3時間で一日の仕事の1/3を終わらせる。

会社員時代は、週の頭は5時30分起き→6時45分着→7時仕事開始、というスケジュールをかなり長いこと続けていたが、最近は、週の頭も他の曜日も、7時起床→8時仕事開始、が基本になっていた。自宅兼オフィスだからできるんだけれど。早朝仕事は捗ることを再認識、戻そうかな、この感じに。

横浜の企業へ訪問。
社長にモノ申せる担当者、かっこいい。そして企画即決してくださり、ありがたい。

その後、横浜国大へ。
構内にバス停ができていて驚く。…が、本数が少ないのが残念。それは求めすぎか。

横浜国大では、キャリア推進部の先生、就職担当教授、学生支援課職員の方と2時間議論。いやぁ楽しかった。学生のキャリアサポート、就職支援について、皆さんと思いやビジョンが共有できて、やる気モリモリ。今年はかなり深くかかわらせていただけそう。とその前に、皆さんで喧々諤々自由奔放に議論した内容を、企画としてまとめなくてはいけないのだけれど。さぁ、どこから手をつけようかな。

先週自宅待機だったらしい企業の方からも、メールがじゃんじゃん届く。走るぞ。

2011年3月22日火曜日

学校ごとの学生呼称が合っているか不安

3/18、金曜日。

中央大学を訪問。思いのほか、キャンパス内に学生がいる。学内からは音楽の練習(サックスかな)も聞こえてくる。

キャリセンの方々と打合せ。提案している私(弊社)側に配慮してくださり、そして、その場でご決断してくださる。こうして、中央大学での学内セミナーも決定。秋に全4回。感謝。

早大生、横国生、千葉生、立教生、中大生……学内セミナー実施校の学生呼称がこれで良いのか、若干不安である。横国って、身内では「国大」と呼ぶんだよな(出身)。

帰り道、探している書籍があり、本屋をハシゴ。

2011年3月18日金曜日

学生向け講演依頼

3/17、木曜日。

外出再開。本日は2社と打合せ。
説明会や選考スケジュールが、今回の件で大幅に変更されることになり、その対応についてなど。

選考は、何グループかに分けて実施し、最終グループは6月以降にするなど「少なくとも今は(当社の)選考は気にしないでください」という配慮をする企業が多い様子。トヨタ自動車やパナソニックのように「すべて6月以降」と後ろ倒しする大手企業もあるみたいだけれど、この時期って、海外人材採用とも重なる時期。ますます「日本人枠○名、海外人材枠○名」という括りはなくなっていくんだろうな。

仕事メールが続々。
うん、皆、通常業務に復帰している。
一方、私の知っている東京本社の某社は、「基本的に自宅待機」が来週いっぱいまでとのこと。さすがに驚いた。

昨夏にご挨拶に行ったA大学から、今秋の学生向け講演依頼がメールで来る。突然で驚く。twitter や このblog などを見てくれていたのだろうか。うーん、酔って書いたりすることもあるのに。あ、そう言えば、お手伝いしているB大学の課長から「伊藤さん、A大学さんに、伊藤さんのこと売り込んでおきましたよ!」と言われていたんだった。それがきいたのかな。いずれにせよ、がんばる。

昨日「業界研究セミナー」の提案書を送ったC大学からも即レスがくる。国立大学のため、私立大学のように「キャリアセンター」という括りがまだなく、私がお会いしているのは「就職支援担当」の方(と各学部の就職担当教授)なのだが、キャリアサポートという観点での提案だったため、すぐに該当部署およびご担当者様も巻き込んでくれて、来週お会いすることになった。何だか、学校側としても、全学が関連する大きな話になってきた。ワクワク。

計画停電に備えていたが、こなかった。

2011年3月17日木曜日

大学向け「業界研究セミナー」に代わるセミナー提案骨子

3/16、水曜日。

いくつかの大学から企画依頼を受けていた、いわゆる「(学内)業界研究セミナー」の今年版について提案書をまとめる。大学関係者、企業の採用担当者の方もこのブログを見てくださっているようなので、参考までに企画骨子を掲載します。ご参照ください。(社名等、内容一部カット)

----------------------------
「社会の仕組み理解セミナー」ご提案書
~大学の職業的意義を向上させるキャリアサポート~
----------------------------

----------------------------
1.就活支援環境の変化
----------------------------

<日本経団連方針>
・採用広報は(3年生、修1年生の)12月以降
※1dayなどの短期インターンシップも含む
・採用選考は(4年生、修2年生の)4月以降
※採用直結インターンシップも含む

<日本学術会議の文部科学省宛答申(H22,7)>
・就活の早期化、長期化は是正されるべき
・一方で、企業を含めた「外の世界」を知る機会は、むしろ早期からの整備が必要【教育における職業的意義の向上】

<大手就職情報会社>
・就職ナビオープンは(3年生、修1年生の)12月1日(見込)
・合同企業説明会は(3年生、修1年生の)12月1日以降の土日

<経団連・倫理憲章署名企業:927社(10.3)>
・「12月までは、あらゆる学生接点をもたない」…自動車、総合商社など2割程度
・「他社の動きを見てから決めたい」…半数以上
・「全学年対象のキャリアサポートセミナーであれば参加前向き」…2割程度
※2月~3月に企業と接している感覚値
※「あらゆる接点をもたない」としている企業でも「全学年対象のキャリアサポートセミナーであれば、本来は協力すべきだし、したい」という採用担当者も一部いる

<経団連・倫理憲章非署名企業>
・「学生、学校に協力でき、採用広報にもなる学内セミナーには積極的に参加したい」(その術を模索中)
※2月~3月に企業と接している感覚値

【ご提案の方向性】
10月~11月の、企業を招いて行う就職支援セミナーについては(カット)のため、全学年対象のキャリアサポートセミナーとして実施する必要有。また、従来の「業界研究セミナー」とは位置づけも狙いも異なることを示すために、新たなタイトル(セミナー名)が必要。

----------------------------
2.一般的な「業界研究セミナー」の位置付けと形式、狙い
----------------------------

<一般的な「就職支援」の範囲>
就活環境説明
就活サイト、イベントの活用法提示
求人票掲示
個別相談対応
自己分析支援
業界研究支援
企業研究支援
職種研究支援
ES対策
筆記対策
面接対策

【狙い】「200万社以上(就職ナビ掲載企業でも1万社以上)」の企業のなかから、まずは「業界」をある程度絞ることが「就活成功」への道筋だと“思われている”ため、業界を絞るための参考
 ↓
【形式】大学内の「業界研究セミナー」では、各業界を代表する企業を招き、1社単独講演形式で業界説明
 ↓
【弊害】企業は採用PR・広報の場として位置付け参加しているため
1)参加企業≒大企業志向の加速
2)業界特性による、自分の「向き・不向き」が分かりづらい
という懸念
 ↓
【就活迷子】
・とりあえずブランド企業へ応募
・業界ごとの向き・不向き不明のまま、いくつかの特定業界に絞って、大企業中心に就活、選考突入
・業界が不向きであることが分からないまま不採用
という悪循環に陥る学生が一定数発生

----------------------------
3.新たなセミナーの位置づけと形式、狙い
----------------------------

(これまで⇒これから)
時期:10月~12月⇒10月~12月
対象学年:3年生、修1年生⇒全学年
位置付け:就職支援⇒キャリアサポート(大学における職業的意義の向上)
形式:1社ごとの単独講演⇒短縮版講演+複数企業パネルディスカッション
狙い:業界を絞る参考⇒★


・社会の仕組み理解(「ビジネスモデル」(誰に何をどのように価値提供し利益を得ているか)の理解と、企業同士の繋がり理解)
・業界ごとの「構造的問題」と「働き方の特徴(特に大変さ)の理解
・業界ごとの向き、不向きの大ざっぱな理解、実感
・好きなもの、ことに関わる企業の発見

----------------------------
4.「社会の仕組み理解セミナー:業界研究編」
----------------------------

○テーマ・参加企業(想定)
情報を届ける「マスコミ」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
モノをつくる「メーカー1」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
モノをつくる「メーカー2」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
おカネを扱う「金融」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
社会を支える「インフラ」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
楽しさを生む「エンタメ」 ※4社。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
※業界区分は提案用。別途ご相談。

○プログラム(計120分)
・趣旨説明
・業界説明…1社15分×4社。自社が属する業界の「短縮版業界説明」。自社紹介は5分を目安にこの時間内に入れてもらう。
・小休憩
・パネルディス…40分。4社公開インタビュー。進行は i4 伊藤。
・質疑応答

○パネルディス質問内容
・取引業界(営業先、仕入先)
・業界全体の課題
・業界内同業他社と比べての強み
・業界内同業他社と比べての課題
・採用職種
・多くの新卒者が配属される職種の具体的な仕事内容
・その仕事の難しさとやりがい
・活躍しやすい人材像
・活躍しにくい人材像
・学生応援メッセージ


----------------------------
5.社会の仕組み理解セミナー:商品サービス編
----------------------------

○テーマ・参加企業(想定)
もう手放せない「ケータイ」 ※4社(開発、電子部品、キャリア、販売代理)。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
思い出づくり「旅行」 ※4社(企画・営業、Webシステム、移動、宿泊)。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
美味しい幸せ「食品」 ※4社(企画・製造、パッケージ、中間流通、小売)。採用実績企業およびi4取引先を中心に構成
※テーマ区分は提案用。別途ご相談。

○プログラム(計120分)
・趣旨説明
・業界説明…1社15分×4社。自社が属する業界の「短縮版業界説明」。自社紹介は5分を目安にこの時間内に入れてもらう。※自社としての主要所属業界について。
・小休憩
・パネルディス…40分。4社公開インタビュー。進行は i4 伊藤。
・質疑応答

○パネルディス質問内容
・テーマの商品サービスが、企画されてから消費者(私たち)の手元に届く(サービス履行される)までの企業間関係を、時系列でインタビュー
Ex,「ケータイ」→新機種のマーケティングは誰がおこなう?開発会社と電子部品会社は関わる?すべてキャリアが仕切る?生産在庫リスクは誰がもつ?販売代理店の売り方にキャリアは口出す?等
・各社の採用職種
・多くの新卒者が配属される職種の具体的な仕事内容
・その仕事の難しさとやりがい
・活躍しやすい人材像
・活躍しにくい人材像
・学生応援メッセージ

----------------------------
6.役割・費用分担、ご協力要請など
----------------------------
(カット)

----------------------------
以上
----------------------------

職育がはじまる。

大学の職業的意義がかわる。

これまでの、学生がほぼ同時期にほぼ同内容に取り組む“就活”が崩れ、企業の採用活動の時期も手法も多様化する。

「就職・採用・キャリアに特化したファシリテーター」として、この変化の時期に、どんどん仕掛けていく。

2011年3月16日水曜日

業界研究セミナーの代替案

3/15、水曜日。

終日、社内。

原発をはじめ、テレビや twitter を眺めれば気になるニュースがたくさん流れているが、餅は餅屋、私は私の仕事をする。昨日も書いたが、私の仕事は、誰かを通じて、何かを通じて、被災地の皆さんに、被災地での救援活動や復興活動に勤しむ皆さんに、繋がっている。

春からの大学内セミナーの、参加企業向けセミナー概要書作成。ポスターチラシの原稿書き。参加企業への依頼メール。そうこうしているうちに、某大学から再び、冬の就活生向け業界研究セミナーについてのご相談メールがくる。

昨年は28業界・28社の、いわゆる業界リーディングカンパニーを招き、業界について説明してもらっていたが、一連の経団連方針の影響により、今年はこの企画が成立しないだろうと大学側が見込んでいる。なるほど、昨年の参加企業リストを眺めると、確かに「今年は特定学年対象の就職セミナーに関しては12月まで大学に足を運びません」と言いそうな企業が並んでいる。けれど単にこの企画を「無」とすることで、学生が業界理解しないまま企業研究に入ってしまったり、偏ったイメージで特定業界を志望するなどの弊害があると思われるため、別の形で「業界」を理解するセミナーを企画してほしい、という趣旨である。

困ったな。

既に他の学校からも同様のご相談をいただいており、それはとても有難いことなのだが、私は「業界」を理解することに大した意味を見出していないのだ。内定が出てから、所属する業界研究ってすればいいんじゃないの?いや、選考で「(同業の)○○社ではなく当社を志望する理由は?」とか聞かれるから?うーん。「誰に何をどのように価値提供し利益を得るか」のビジネスモデルが近い企業群のことを「業界」と括っていると認識しているが、ビジネスモデルはこれからもすごいスピードで変わり続けるだろうし。

だったら「業界」ではなく「ビジネスモデル」と「企業同士の繋がり(取引関係)」を理解した方が社会の仕組みを理解するという点で価値があるのではないかと思ったり。

変化はチャンス。考えよう。

2011年3月15日火曜日

大丈夫

3/14、月曜日。

私にとっては幸いなことに、仙台の知人、友人は週末のうちに無事であることを確認できたのだが、落ち着かない。暗闇の中で水も食料もなく、飢えと寒さと寂しさに苦しんでいる人が大勢いるかと思うと心苦しい。

地震発生時、私は新宿の高層ビルにいた。顧客の説明会で、ファシリテーターとしてマイクを握り、進行していた。会場が27階だったこともあり、大きく、長く、揺れた。

主催企業の担当者とともに、学生に机の下に潜るよう指示を出し、落ち着け、余震のたびにまた潜ってもらったりしながら、最終的には非常階段で全員避難した。発生時、天井の一部が落下し、水差しや(裏の部屋にあった)食器が大きな音を立て割れた。

あの瞬間を思い出すと、被災地の皆さんの、情報も電気もない状況での余震の恐怖はいかばかりかと思う。

あの瞬間を思い返すと、もっとも安心できたのは、揺れから数分後に流れてきたアナウンスだった。「当ホテルは耐震構造です。ご安心ください」。

人が不安になったとき、打ちひしがれているとき、希望を見失いそうになったとき、ただ、遠くに見える光が希望になることがある。本当かどうかなんて分からないけれど「大丈夫」と言われることで安心できることがある。

まだ被災中で、一人でも多くの行方不明者の方の生存を祈るばかりであるが、徐々に、これからのことも話し合われるのだろう。

大丈夫。
日本は、日本人は、すごい。
こんなちっぽけな島国が、世界が羨ましがる、平和で豊かな社会を築いてきたじゃないか。

・・・・・・

私は私の仕事をする。
仕事は誰かの役に立ち、その誰かが別の誰かの役に立ち、そうして社会は回っている。

私の仕事は、誰かを通じて、何かを通じて、被災地の皆さんに繋がっている。

それを忘れずに、某大学向けの学内セミナー提案書を書き、就職情報会社向けのパートナーシップ提案書を書いた。3月の行動計画も見直した。ちくしょー、企業と報道関係者向けのリリースを本日一斉にするつもりだったのに、リスケじゃないかっ。計画も見直しだっ。でも達成するぞ、今月っ。

そんな一日。

2011年3月14日月曜日

東北関東大震災

東北関東大震災により、亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

○大学友人へ
明香と旦那さん、13日夜に無事との確認が取れました。

○高校友人へ
香、13日に無事との連絡が取れました。

○30'sの皆さん
K社のAさん、ご本人および仙台のご家族の皆さん、ご無事との確認が取れました。

・・・・・・

現在行方不明になっておられる皆様のご無事を、心より祈念しております。

2011年3月10日木曜日

仕事ができるアラサー女子「一人が楽」

3/9、火曜日。

某社説明会ファシリテーター。

会場が高層ビルの最上階近くなのだが、揺れた揺れた、地震。
ちょうど社長の講演中だったのだが、揺れがおさまるまで、しばし中断。かなりざわついたのだが「皆さん、安心してください」と冷静に対応した社長、さすが。人を束ねる人の資質って、非常時によく分かる。

終了後、調べもの諸々。
六本木の喫茶店にいたのだが、こういうところにいると、ダイバーシティなるものを感じる。何ヶ国語が飛び交っていたんだろう。

夜、合コン♪

既婚2人と未婚2人の4人。前々から思っているのだけど、仕事バリバリで美人のアラサー女子、いろんなところにいるもんだ。「一人が楽なんですよね~」というのが本音らしい。

酔いすぎて、電車乗り過ごすものの、ルール改訂された新・門限までに帰宅。

2011年3月8日火曜日

何度も書く。就職問題の優先課題は「時期」ではない。

3/8、火曜日。

商談2社。

1社目に訪問する前に、某大学から「経団連がさらに○○という方針を今月中に出すらしい、と小耳に挟んだのですが、そうなった場合、影響範囲ってどうなると思われますか?」と電話で見解を求められる。

2社目に訪問する前に、別の某大学から「例年実施していた、10月、11月の業界研究セミナーができなくなりそうなので、代替案を企画してもらえませんか?」というメールがくる。

・・・・・・

先日も書いたが、“経団連方針に配慮して”多くの大学が、特定学年を対象とした企業接点のある「就職セミナー」を12月1日以降に後ろ倒しする。一方で、充実した(目標と、自分の考えと行動のある)学生生活への動機付け、仕事理解を通じた職業観の形成などを狙いとする、全学年対象の「キャリアサポートセミナー」を増やそうとしている(私が大学と共催で展開するのは後者)。

当たり前である。

(就職ナビ一斉オープン日も含め)単純に2カ月、就活生と企業との接点が後ろ倒しになると

・大企業偏重志向の加速(社会の仕組みや繋がりの理解不足、B2B企業や中小企業との出会いの減少が予想され、かつ短期間で一斉にエントリーする必要に迫られるため)
・テクニック(内定獲得)重視の就活の加速(不安だけは早期から持ち合わせるのでノウハウ本・WEBに依存するだろうから)
・1月の後期試験への甚大な影響

が起きる。

もちろん、経団連さんも「大企業志向で、テクニックを重視し、一生に一度だからと3年生の後期試験は“捨て”る学生」を生み出したくて、諸々の方針を出されているわけではないと思う。

ただ、引っかかるのは、その「小耳に挟んだ情報」によると、「学生とのあらゆる接点を12月まで持たないように」という方針を出すという噂である。それが本当ならば、経団連方針に配慮する一方で、学生一人ひとりに意義あるキャリアサポートを実施しようとしている大学に協力するな、って解釈でよろしいのかしら。

実際に、私が企業に提案している、春の学内セミナー(全学年対象のキャリアサポートセミナー)についても

・「特定大学」という点で方針に抵触するおそれがあるため参加不可
・他の企業がキャリアサポートセミナーをどう捉えるか(方針に抵触しないか)まだ様子見をしたいので参加不可

という企業は既に出ている。それは各社の判断なので、私がどうこう言う立場にない。

ただ、経団連さんが「あらゆる(キャリアサポートセミナー等も含めて)学生接点をもたないように」という方針を本当に出すのだとしたら、「学生のことを考えていない」としか今の私には思えない。

就職問題の優先課題は「時期」ではない。

相対的な「企業にとっての魅力人材」を構造的にどのように輩出するか、である。

では「企業にとっての魅力人材」はどのように輩出されるか。「充実した学生生活(学業なり、部活なり、学生団体なり)」によってである。自分で考え、行動し、責任をもって何かを決める経験、「やりたいこと」だけではなく「すべきこと」にも取組み、もがき、苦しみ、喜び、「やりきる」経験である。

では「充実した学生生活」への動機付けはどのようにおこなうのか。

私は著名人の講演でも、アカデミックなキャリア論でも人生観でもなく、一人ひとりの等身大の社会人による話、そこから滲み出てくる何か、言ってみれば言霊のようなもの、だと考えているのである。一人ひとりの社会人の言霊を通じて、職種(仕事)を知り、企業の繋がりや社会の仕組みを知り、生きることについて考えることが、今、ここにいる自分が、これからの学生生活にどう取り組んでいくか、を考える意義ある場になると私は考えている。そこには、多くの人が属し、多くの人が属していく「企業」の協力が欠かせない。

ちなみに、企業(社会人)の話を聞くことは、就活の早期化を招かない。逆である。「早い段階からの就活が大事だと分かりました!」なんてことを書く学生はいない。「就活が大事なのではなく、一日一日の自分の過ごし方が大事なんですね」と低学年の学生ほど気づくし「明日から目標ある生活をおくります」と嬉しいアンケートを書いてくれる。

噂レベルの話なのに勝手に怒ってしまったが、学生不在、「早期化是正」という「誤った課題設定から導かれる不幸スパイラル」が大きくならないことを祈るばかりである。

思いと思いの語り合いが8割の商談

3/7、月曜日。

商談3社。

朝、雨が降っていたので、最寄り駅までバスで行くことにする。家から最寄り駅まで、歩くと15分くらいかかるのだが、家のすぐ近くにバス停がある。

来ない。

定刻から5分、10分、と待っても、バスが来ない。

他の人たちも、焦り始め、確実にイライラし始めている。雨も雪にかわった。
都内の一部のバスと違い、乗ろうとしているバスが今、どの辺りを走っていて、あと何分後に到着する予定なのかがまったく分からない。どうしようかな、タクシー拾うかな、タクシー拾うんだったら隣の人に声かけて一緒に行こうかな、と考えているところに、やっと到着。朝からドキドキしてしまった。

1社目の商談先は、経団連加盟企業なのだが「正直な話、学生不在の議論を大人都合で何だかんだやってしまっている気がする」という本音を聞けた。うん、そうなんだよな、よくある話だけど、個人(個社)は真面目に真摯に取り組んでいても、組織として議論をまとめた場合「なんじゃそれ」という総論になることは多い。今回の、広報活動に関する方針もそう。

2社目は、技術系採用担当者との商談のため、千葉県のテクニカルセンターへ。
皆、作業着。現場、って感じが伝わってきて、好きだな。

3社目は、既に上場しているベンチャー企業。
商談に出てきてくださったのが、シニアマネージャーの方で、起業してから数少ない、1時間もの商談。ほとんど、先方の理念やビジネスの考え方(やっぱりベンチャーらしく「差別化」を常に考えている)と、私の起業経緯の話。実際の商品提案は10分程度。久しぶり、こういう、思いと思いを話すことが大半の商談。たまにはいいね。

夕方、細かい仕事。
不得手な(知識のない)書類関係や税務関係の仕事、税理士事務所の担当者さんに丸投げでふる。ふらせてくれることに感謝。

さて、今週から春のセミナーに向けたチラシ、ポスター制作など、また別の仕事も始めなくては。混乱せぬよう、スケジュール表でもつくりますかね。

2011年3月5日土曜日

「憧れの会社にしてみせる」

3/4、金曜日。

某社説明会ファシリテーター。

「憧れの会社に入った」人よりも「憧れの会社にしてみせる」と意気込んでいる人たちのほうが数倍かっこいいことを確認。会社愛、(担当)商品・ブランド愛が強く持てるのって、会社や商品・ブランドを「自分が築いているんだ」という自覚によってもたらされるんだよな。

終了後、気を抜いてしまったのか、急に悪寒。念のため、温かくして早々に就寝。

お仕事さんは甘くないですな!

3/3、木曜日。

今日も終日、社内。
某社との提携契約案を作成。某大学セミナーの提案書を作成。

その後、一昨日に続いて、TELアポ。

ふう~。

面識がなく、忙しさがピークに来てテンパっており、「ちっ、営業電話かよ」とあからさまに思っている方に、近日中に時間をいただくのはなかなか難儀ではある。が、何とか、本日の目標アポイント数はとれた。気持ちいい。

そう。そうなんだよな。

TELアポは昔から嫌いである。
嫌いだから、やらなくていい方法を考えるが、それでもTELアポがもっとも効率的だと思えばもちろんその手法を選択する。仕事だから。

目標を決めて達成すると、気持ちいいのである。よく「どんな仕事にも楽しみを見出そう!」「仕事は楽しく取り組もう!」と言われるが、達成時の気持ち良さをもたらしてくれる、目標設定は大事だよね。私の場合は一人だから自分で決めるだけだけど、組織に属していると、組織における個人目標があるだろうから、それにやる気をもてないとき、己のなかでやる気になる目標を再設定し、それが達成できたらビールが美味い!みたいな。

そして書きながら思ったのだが、私の場合は「仕事を楽しむ」ではなく、最近は「楽しい人生の中心に仕事がある」気がする。「変化」が好物の私にとって、仕事はまさに変化の連続で、たとえば仕事がうまくいかないとき「やっぱり、お仕事さんは甘くないですな!」と思い燃えるし、逆にうまくいっているときは「調子にのっちゃいかん、調子にのっちゃいかん」と自分に呪文をかけ、意外とドキドキしたりしている。

夜、ご結婚の内祝い。
長いお付き合いの仕事関係者(ここ5年は完全にプライベートか)が結婚することになったのだ。めでたい、めでたい。

2011年3月3日木曜日

来シーズンの採用環境

3/2、水曜日。

3件商談。

3社ともいわゆる「人気企業」であり、1社は書類選考中、1社は面接選考中、1社はホールディングスなので実際の選考活動は各事業会社ごとでひと段落中、という状況の中、30分程度ずつ、お時間を頂戴した。

うまくいかない日って、あるよね。

商談だから提案が通らないことは当たり前のことなのだけれど「もう、その気にさせちゃって♪」というパターンである。担当者はその場で口頭OK、その後「すみません、上司(決裁者)許可がおりませんでした」というパターン。ふむ。

選考に通らない就活生に相談されたとき、志向や能力や時期を考慮したうえで、でも最後は「行動し続ける(受け続ける)ことだよ」と言ってきた当人である。もちろん明日から私も商談を続けるだけである。

・・・・・・

そうそう、企業側から「来期、採用を取り巻く環境はどうなるのでしょうか」と聞かれることが多いので(12卒者向けの採用活動がまさにこれから佳境、という時期ではあるが、方針や計画は半年先も考える必要があるので、実は気にしていることが多い)、私が把握している範囲かつ問題ない範囲でお答えすると

・大学内の、特定学年(就活生)対象の企業説明会は12月1日以降(経団連方針への配慮。大多数の大学)
・一方で、大学内の、全学年対象のキャリアサポートセミナーは強化(主に夏期休暇前)
・大手就職情報会社主催の合同企業説明会も12月1日以降、主に土日(ちなみに、集中が予想される12月~1月の土日は年末年始を除くと16日)
・大手就職ナビの一斉オープンは、11月1日か12月1日で検討中(2月中旬時点では未定の様子でした)
・広報時期、選考時期の足並みをそろえることを既に話し合っている業界は少数

といったあたりである。

総論で言うと

・学生が仕事、企業を知る期間は短縮(→大手企業志望偏重の加速、後期試験への影響甚大)
・空白の数ヶ月間に、各社各様の取組みがおこなわれ、言い方は悪いが「正直者がバカをみる」可能性大(就職協定時代への回帰)
・12月まで企業説明会が開かれないことは、4月~5月の学内就職ガイダンスで知らされるため、就職後(就職活動)のことを早くから気にする学生の夏期休暇の過ごし方が変化

あたりだろうか。

私は「早期化・長期化などの“時期”の問題を優先課題にすると、全体がおかしくなる」という持論でビジネスをしているが、どうやら“時期改善”を元に、混乱する1年になりそうである。

2011年3月1日火曜日

社名に守られた、ふざけた社会人

3/1、火曜日。

終日、社内。
2月の月次仕事や、3月の計画づくりや諸々。

主には、TELアポ。

「職種(営業とか企画とか研究開発とか)」を切り口に、各回4社を招いたパネルディスカッション形式の「キャリアサポートセミナー(全学年対象)」を複数大学で開催する。

・早稲田大学(5月~7月。全4回)
・千葉大学(7月~11月。全5回)
・横浜国立大学(6月~7月。全5回)
・立教大学(日程調整中)

での開催が既に決まっており、一部の企画を企業にご紹介しているわけである。

「株式会社i4の伊藤と申します。大学キャリアセンターさんと共催で、全学年対象のキャリアサポートセミナーを学内で実施します。お忙しい時期であることは『重々承知ではございますが』(←ここ、力強く)2~30分、頂戴できないでしょうか」

そういう、採用担当者向けのTELアポである。

セミナー全体の仕組み、大学の意向などもあり、面識がない企業の方に、このタイミングでTELアポしなくてはいけないんだけどね、そして、回ごとの企業参画決定状況など諸々あり、やみくもにアポをとればいいというわけでもないんだけどね、本日は、かけた。結構、かけた。1人で会社運営するということは、アカデミックにキャリア論を議論することもあれば、ビジネスとしての企画を考えることも、こういうド・営業も、ファシリテーターという本業も、セミナー開催後のアンケート集計も、月末月初の事務仕事も、ぜ~んぶ自分でやるわけである。で、しつこいが、今日はド・営業の日として、TELアポしたのだ。

ふと、むかし、某企業向けの提案書に、こう書いたことを思い出した。

「学生、という名の学生はいません」

確か、母集団形成、確率論の採用戦術から、一人ひとりと向き合い、積み上げ型の採用戦術に変えましょう、という趣旨の提案書のサブタイトルだった気がするのだが、なぜこのフレーズを思い出したかというと

「○○社、という名の社会人はいないな」

と思ったからである。

いや、正確に言うと

「○○社、という名のもとで、ふざけた社会人っているな」

と思ったのである。

繰り返すが、採用担当者の方がものすごく忙しい時期であることは承知している。そして、話を聞かずにアポを断った企業に対してムッとしたり、凹んだり、愚痴りたいとか、そういうことではない。お互い、ビジネスだから、不要と思えば、不急と思えば、ではお会いしましょう、とはならない。少なくとも私は、ビジネスに感情を挟むことは、そのデメリットの方が大きいと考えているから、感情を挟まない。それはそれでいいのだ。だが、ユーザー側(消費者側)の企業ブランドはいいのに、驚くような言葉遣い、対応をする人たちが稀にいて、仕事を終えてから思ったのだ。

電話応対が悪い人たちって、名乗らないな。

と。

「大学」に「企業」を招き「学生」向けにセミナーを企画運営しているからこそ、そこに一人ひとりの人生があり、背景があり、思いがあり、その日の気分や事情があることを忘れないようにする。そして、自社の他の人たち一人ひとりが積み上げてきた「ブランド」を電話応対ひとつで傷つけていることにすら気づけない、「名乗ることもできない社会人」をセミナーには呼ばないようにする。

起業1年目って、1年目にお世話になった方のこと、ずーっと忘れないものだと思う。逆も然り。

独立(起業)している人たちは例外なくおもしろい

2/28、月曜日。

某社説明会ファシリテーション。

終了後、ご出演された社員さんから「昨年のプレゼン形式よりも、話しやすかったし、学生にきちんと伝わっている感があって良かったです」と言っていただく。嬉しい。

夕方、税理士さんとお会いする。

数ヶ月間、弊社の担当税理士を務めて頂いていたのだが、先日独立されたので「じゃ、とりあえずお会いしましょうか」という話になっていた。2,30分、喫茶店でお話して帰るつもりだった。

ところが、某資格専門学校でも人気講師らしいこの方、波長が合ったというか、意気投合したといううか、気づくと居酒屋へ移動し、盛り上がっていた。「資格の時代も終わり、学歴の時代も終わり、これからは人間力の時代だ」とか、夢とか、税金の話とか、彼女さんの話とか、いろいろな話を笑いつづけながらしていた。良し悪しではなく、独立(起業)している人たちは例外なくおもしろい。うん、長く続く出会いの気配。

2月が終わった。
3月もやるぞ!