2011年6月29日水曜日

6/27・横国セミナー「生産技術の仕事」フィードバック

6/27、月曜日。

横浜国立大学で全学年対象の「仕事研究セミナー」開催。今回のテーマは「生産技術の仕事」。「工学系知識は活かせるようだけど、具体的にどんな仕事か?」をイメージしづらい生産技術の仕事について、4社の方に公開インタビュー。内容の一部をフィードバックします。

対象学年:全学年
対象学部:(理)工学部、工学研究院生
形式:各社3分間自社紹介、生産技術職の皆さん(または経験者)によるパネルディスカッション
テーマ:「生産技術の仕事」
企業(敬称略):OKI(沖電気工業)、コクヨ、山武(azbilグループ)、理想科学工業
ファシリテーター:i4 伊藤(私)

※発言内容は順不同。要約多数。

<思い出深いエピソード>
・ある光学センサーを、10分の1の価格でつくりたいとの課題がきた。開発期間は2年。最終的に採用した案は、複数の部品からなる構造を、1点の部品でカバーする構造にし直すこと。本当はあってはいけないのだが、2年の開発期間が過ぎても、完成しなかった。だが、その後、何とか課題をクリアして、社長賞をいただいた。
・生産技術は普段、工場で実験や調べものをしているが、その工場自体の立ち上げプロジェクト。建屋は、電気、水、AIR(圧縮空気)をどうするかが鍵になるのだが、設計者や開発陣と打合せを重ねて完成。いよいよ明日、新工式の式典、という日になって、まさかのトラブル。部品が金型に詰まってしまい、機械が作動しなくなってしまった。おろおろするばかりの自分に、先輩技術者が冷静に対応してくれ、無事に式典を迎えることができた。
・自慢だけれど、今年、ある製品の量産化にこぎつけ、ものづくり部品賞をいただいた。ただ、これは、3時間、電気が止まってしまうとダメになってしまうもので、震災後は、どうすれば停電が起きても対応できるかなど、休日返上で考え、取り組んだ。
・当社の場合は「何をつくるか」は開発陣が決めることで、それ以外の「誰が、いつ、どこで、どのようにつくるのか」は生産技術者の仕事。たとえて言うなら、美味しいレシピでカレーを4人分つくるところまでは開発、ではそれを1万人分つくるには、が生産技術。4人分を2500回つくるのは非効率だし、1万人分つくれる鍋を用意するという発想もイマイチ。だから、発想の転換も必要になるし、そういう意味ではすべての仕事が思い出深い。

<大変なこと、難しいこと>
・時間との戦い。開発スケジュールが遅れても、製品の市場リリース日は決まっているので、しわ寄せは生産技術者にくる。けれどもそこで、工場の皆と力を合わせて、何事もなかったかのように元のスケジュール通りで量産化までこぎつけるのが、生産技術者の大変さであり、誇りでもある。
・工場のラインは生き物。理屈どおりにならないことも多々あるし、しかも、人が介在する作業。プライオリティ(優先順位)を瞬時に判断しなければならない場面が頻繁に訪れること。
・工場の職人さんたちとのコミュニケーション。中途半端な考えをもっていっても、向こうは経験上「それは無理だ」と一蹴されることもある。そこで諦めたら終わり。きちんと向き合い、話し合い、納得して動いてくれ始めると、すごい力になる。

<喜び、やりがい>
・何も問題が起きていない、という喜び(笑)。他の人たちが「工場で製品ができあがるのは当然」と思っていても、そこにはたくさんの問題が発生する。偉そうにそれを解決しているのは自分たちだ!と言わなくても、工場の皆はその大変さを分かっている。だから、苦労した部品が製品になった際などは、工場皆で喜ぶ。
・現場の皆からの「ありがとう」「良かったね」の言葉。
・日々、本当に忙しい。けれど、今日のセミナーのように、ふと自分を客観的に考える機会があるたびに、成長を実感できる。これは嬉しい。

<学業がどのように活かされるか>
・基礎知識は役に立つ。それと、自分で考える力も学業で身につくと思う。
・生産技術はモノづくりの現場そのものなので、工学知識は活かされる。
・私の仕事であえてひとつあげるなら、材料力学。それと「諦めない奴が最後には勝つ」ということは、大学時代の研究でも学べる、とても大事なことだと思う。
・専門分野の専門書を読める力。生産技術の仕事は、カンニングOK。ただ、専門書を読める力がないと、カンニングすらできない。

<学生へのメッセージ>
・生産技術の仕事は、想像以上にアナログです。ガテン系の面すらあります。だからこそ、モノづくりをしたい人はぜひ、挑戦してみてください。仕事は、給料がいくらとか、休みがあるかとか、私も学生の時はそういうことを気にしていましたが、働いてから思うのは、自分がいかに仕事を楽しめるか、だと思います。モノづくりしたい人にはぴったりの仕事です。
・学生時代は何に対しても興味を持って取り組む、ということが大事です。すべての経験は役立ちます。
・モノづくりの醍醐味が詰まっているのが生産技術の仕事です。そして、学生の皆さんに伝えたいのは「今やるべきことをやる」ということ。それは「今やらないことを決めること」と同義です。皆さんが「今やるべきこと」は「勉強」です。一生懸命、勉強してください。
・最終学歴の最後の1年は、その後の人生にも大きく影響を与えます。納得するまで論文を書く、社会人になってからも相談できる先生を見つけておく、そういう後悔しない学生時代の後半を送ってほしいです。

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<7月の大学内セミナー(同形式)> →全日程はこちら

【早稲田大学(大隈小講堂・16:30~18:00)】
○7月5日(火)「総務・人事の仕事」:アイア、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス、理想科学工業
○7月19日(火)「研究・開発の仕事」(理系向け):宇宙航空研究開発機構(JAXA)、サミー、楽天

【横浜国立大学(6月7月は(理)工学部・工学研究院生向け)16:30~18:00】
○7月8日(金)「実は活きる工学系人材の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、サミー、電通

【千葉大学(16:30~18:00)】
○7月12日(火)「検証!働くことの本質に迫る」:アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス

【立教大学(18:30~20:00)】
○7月7日(木)池袋「企画職の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、ユニリーバ・ジャパン
○7月13日(水)池袋「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月14日(木)新座「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月15日(金)池袋「世界を舞台に活躍できる仕事」:電通、日本電産コパル、読売新聞社

※10月以降も、早稲田、横浜国立、立教、千葉、中央の各大学で本セミナーを開催していきます。詳細は学内の立て看板やチラシ、大学ポータルサイトをご参照ください。

2011年6月27日月曜日

ソーシャルメディア活用

6/24、金曜日。

3社と商談。飯田橋、新木場、六本木。

3社目の企業は、昨年から何度かご訪問しているのだが、ちょうど12卒者向け採用活動もひと段落し「コーヒーでも飲みながらいろいろお話しましょう」モード。1時間弱、情報提供や、コミュニケーションをとる。うん、毎回1時間の商談だと(私の商材上)長くて非効率なのだが、ときにはこうしてゆっくり話すことも大事。先方の人となりも感じることができたし。


ところで、7月からソーシャルメディアを活用する。

twitter も使っていたし、こうして(日常をただ書くだけだけど)blog も書いてきたが、正直、公私混同だった。「人柄が分かっていいじゃん」と言ってくださる方もいるのだが、いかんせん、そこは法人である。facebookを軸に, twitter, Ust, blog,HP の運用目的・位置づけを明確にして活用するのだ(うーん、目的志向。法人っぽい。法人なんだけど)。個人アカウントは別につくる。


創業期である。
戦略・戦術はいろいろ考えるが、資本や有能な人材やノウハウや実績がある大企業に勝つには、一点突破しかない。明確なポジショニング、スピード、社外のプロネットワークが要諦になる。それらを活かすのに、ソーシャルメディアは適していると実感し始めている。「web に疎くて…」と言っている場合じゃない。

7月からソーシャルメディアを活用し、一層ポジショニングを明確にして、いざ、法人としての礎を築く2期を走り始める。

2011年6月24日金曜日

グリーン車

6/23、木曜日。

午後、藤沢で打合せ。
駅から歩いていると、潮の香りがしてきて、なんだか良い気分になる。

その後、舞浜へ。

アポの入れ方を間違えたというか、都合上、そういう取り方しかできなかった。
藤沢から東海道線でまずは東京まで。集中して考えたいことがあったので、あまり乗らないグリーン車に乗る。たった40分だけど、グリーン車代950円でこうして考え事ができるのはお得。お金の使い方って変わるもんだ。

舞浜で商談。

夜、飲み会。40歳、2児のパパ。
元々は仕事関係の方だったのだが、異動されてからのほうが、プライベート飲みも増えた方。「美人女子呼びたいね」って話になり、仕事関係者ではない何人かにメールするも、さすがに当日のお誘いはNGの連続。と思ったら、こちらも元は仕事関係者だったのだが、異動してからしばらくお会いしていない20代女子が「21時頃からなら合流できます!」との返信。

21時からは3人でワイワイと。
聞くと、会社が終わってからイタリア語学校へ行っていたとのこと。うん、ステキだ。

さて、今週もあと1日。暑い1日だ。

2011年6月23日木曜日

ガンダムは実は40才男性への鉄板トークかも

6月22日、水曜日。

9時アポ。セミナーに参加してくださる某社と打合せ。

大手グループ会社の1社なのだが「うち、学生にもよく『力強くてゴリゴリ』のイメージをもたれているのですが、実際に親会社はそうですけど、雰囲気は会社ごとにかなり異なるんです。親から役員を送り込んでくるわけでもないですしね」とのこと。「言ってみれば、連邦軍、ガンダムみたいなものなんです」「は、はぁ(私:ポカン)」「…あれ、伊藤さん、失礼ですが、お幾つですか?ガンダム分からないですかね?」。…40歳前後の男性でガンダムが好きな人が結構多いことを再確認。意外と鉄板トークネタなのかも。


その後、立教大学へ。7月から始まる「仕事研究セミナー」(→学生向けチラシPDF)の打合せ。

最近、国立大学へ足を運ぶ機会が多かったからか、オシャレ男女が多くて眩しい。「薄汚い大学生」が見当たらない。洗練された感じ?って池袋に?

学内は既に、夏期休暇前の各種セミナー告知が諸々。キャリアセンターの皆さんの気合(?)が伝わってくる。

担当者さんから「そう言えば上司の○○が、伊藤さんのブログ読んでいるみたいですよ」と教えて頂く。恐縮。そう、実はちょくちょく「ブログ読んでます」と言われることがあるのだが、笑えるわけでもなく、真面目な意見を書いてるわけでもないこのブログをチェックしてくれる方がいるのです。


海浜幕張へ。商談。
電車のなかで目を通しておきたかった本があるのだが、あっという間に睡眠。
それにしても、海浜幕張のビジネスエリアって、これで完成なのだろうか。今の状況、計画通りなのだろうか。ラボ中心とはいえ、あまりにも人がいなくてこちらが心配してしまう。駅前で閉店中のお店とか見るとなおさらに。


明日は、諸事情あって、藤沢アポと舞浜アポ。東京には降り立たない。電車のなかで仕事進められるかな。

2011年6月22日水曜日

2期戦略を考える

6/21、火曜日。

終日、オフィスで仕事。

7月に開催する某社内々定者セミナーの講義資料作成、早稲田大学広報誌の原稿チェック(現役早大生のご父母に約5万部も送付される)、6月の請求書発行といった月末仕事、TELアポ、そして、7月から始まる2期の戦略考。

そう、2期が始まる。

税理士さんとの打合せも済んでいて、1期の数字はほぼ見えている。
売上(受注)だけでなく、様々な面で、起業時の「事業計画書」よりもうまくいった点、うまくいかなかった点がある。立教、横国、早稲田、千葉、中央という5大学で、全学年対象のキャリアサポートセミナーを開催できることは、特筆すべき「計画よりもうまくいったこと」である。今年は学内行事との関係でできなかったが「来年からやりましょう」と言ってくださっている大学もある。関西の某大学では、もしかしたら今年からプレで開催するかもしれない。

遠くの目標を立てるのが苦手である。
なんたって、好きな言葉が「人生、成り行き」(立川談志)である。
だから、3期目末(までしか想像できない)を具体的に描き、その実現のためのプランを練っている。

1)きちんと利益を上げる
2)関係者がハッピーである

言うまでもなく、この二つを死守したうえで

3)自分が面白い

ことに、2期はさらに取り組んでいく。


んん、それにしても、夏が来る。あついぜ。

2011年6月21日火曜日

夏がくる

6/20、月曜日。

午後、1社と打合せ。内々定者向けセミナー企画の詳細詰め。うん、ワクワク感が高まった。お客様と一緒にプログラムをつくるのって、楽しい。

その後、渋谷の法務局へ。
法務局だけが発行できる書類作成のために行ったのだが、NHKの脇あたりにあるのね。で、パラパラと雨が降ってきたから小走りしたんだけど、いや、結構な距離で、思いのほか汗をかいてしまう。そして汗が引かない。

あー、夏が来る。

私は汗っかきなので、夏のビジネス服は、不快指数がかなり高い。真夏は、100メートルも歩けば汗だくになり、なかなか引いてくれない。毎年くる夏だけど、今日、今年もくるな、と確信した。

世は「スーパークールビズ」らしい。そろそろ「快適な夏」を過ごすためのビジネス服を買い揃えよう。

ポンタキャリアフォーラムに参加

6/19、日曜日。

昼過ぎから、キャリアソリューショニスト・本田勝裕さん(通称ポンタさん)の主宰する、ポンタキャリアフォーラムに参加。

ポンタさんとのお付き合いは、数えてみれば丸10年。
就職・採用・キャリアに関する仕事に就いてから、学生に対するストレートな愛を強烈に感じたのもポンタさんだし、かっこいいジャズバーに連れて行ってくれたのもポンタさん。仕事で泣かされたこともあるし、私の結婚式では逆にポンタさんが(始まって数秒で!)泣いていた。ご自宅にお泊りしたことは2回、我が家に泊まったことは1回。

そんなポンタさんのビジョンは「日本長屋計画」。

今日の集いはその一つで、就職やキャリアといわれる領域で仕事をしているの人たち(主に講師。大学職員や、就職情報会社社員、採用コンサルなど様々)と、共に学び合う場、育て合う場。

1人10分ずつの持ち時間でプレゼンして質疑応答、というのがメインプログラムだったのだけれど、講師がプレゼン上手いのは当然として、ひとつ、とっても安心することがあった。

それは……


講師の人たち、屈折した過去をもっている人が多い。


学生にそれを伝えるか否かは皆さんプロなので、使い分けるだろうけれど、いやぁどう言うの、自分の価値観が明確で、他人から羨ましがられる過去ばかりある人が、キレイごととしてのキャリア論・就職論を(無知な学生に)語っている、という構図ではないことが分かって安心した。


正直、自分のミッションってものを未だに考え続けているんです。


とか


いや、ぶっちゃけ、依頼頂いてからテーマに関して超勉強して、しれっと研修することあるんです。


とか、人間くさい話だらけなのだ。「屈折した過去」は書けないようなものばかり。うん、そういう過去があれば、どのような学生の相談にも、こちらがキャパオーバーで手をつけられない、ということはないだろうな、というレベルの。


夜は楽しく懇親会。ちょっと暴走したかも。


異なる者同士が、お互いのために何ができるだろう、という発想で情報を提供する、意見を交わす、解決案を出す。すごく心地の良い、有意義な時間だった。


ポンタさん、ありがとうございました!

学生アンケートによくある誤字

6/18、土曜日。

朝からセミナーのアンケート集計。

昨年秋から、実施セミナーのアンケート集計も全部自分でやっているのだが、大学ごとの傾向が不思議と出るものである。「~~と思いました」よりも「~~します」と具体的に行動をどう変えるかが書かれている自由記述があると嬉しくなったり、セミナー趣旨と異なる改善要望が書かれていると冒頭の説明の仕方を変えなくてはと反省材料になったりもする。

誤字もそこそこある。「てにをは」の使い方や、主語の連続(っていうのかな。「~~が」「~~が」の連続)、二重過去(「~~についてもっと教えて頂きたかったと思いました」とか)、いろいろあるのだけれど、今回は昨年実施セミナーも含めて、実際にあった誤字をまとめてみた。

×莫然 ○漠然
×会社本意 ○会社本位
×払触 ○払拭
×暖かい雰囲気 ○温かい雰囲気
×促われる ○捉われる
×良親的 ○良心的
×等身代 ○等身大
×相方向性 ○双方向性
×優意義 ○有意義
×(人を)向かえる ○迎える

せっかく自分の思いを伝えようとするときに、誤字があると読み手はつい、そちらに注目してしまうから、学生の皆さん、気をつけましょう。

2011年6月20日月曜日

大学生を羨ましく思う瞬間

6/17、金曜日。

午前中は書類関係を諸々。

午後、千葉大学を訪問。7月に開催する「仕事研究セミナー」(→学生向けチラシ:PDF)の打合せ。

千葉大もチャリ文化だよな、と訪問するたびに思う。それとこの日は、脳科学者の茂木先生の講演があった。他にも、何だか興味深い特別講義やセミナーがたくさん。こういうのを見ると、大学生を羨ましく感じる。知の好奇心を満たしてくれそうなことがたくさんある。

金曜夜だが、飲みに行かず、さくっと仕事終了。

6/16・横国セミナー「システムエンジニアの仕事」フィードバック

6/16、木曜日。

横浜国立大学で全学年対象の「仕事研究セミナー」開催。今回のテーマは「システムエンジニア(以下SE)の仕事」。現役SEの皆さんに、誤解されやすい「SEの仕事の実際」をお話してもらいました。大変さややりがいなど、一部をフィードバック。

対象:全学年
形式:各社3分間自社紹介、SEの皆さんによるパネルディスカッション
テーマ:「SEの仕事」
企業(敬称略):オービック、グリー、シーエー・モバイル、ハイマックス
ファシリテーター:i4 伊藤(私)

※発言内容は順不同。要約多数。

<大変なこと、難しいこと>
・納品前。仕事だから当然、お客様がいて、納期があるのだが、直前に何かトラブルがあったりすると、混乱するくらいバタバタする。
・納品後も、どうしても予想外の出来事が起きる。たとえば、予想以上にアクセスが殺到してサーバーがダウンするとか。リモートコントロールできるので、会社に駆けつける、ということはなくても、深夜にトラブル報告を聞いて自宅で時間を争って仕事する、というのはたまにある。
・トレンドや知識のうつりかわりが早いこと。
・あくまでお客様ありきの仕事という点。仮にお客様側がスケジュールを守れなくても「でも納期通りで」って普通にいってこられたりする。何とかする。

<喜び、やりがい>
・お客様からの「ありがとう」。PCにも向き合うが、それよりもSEはお客様のニーズを聞き、交渉し、打合せして、という仕事が多いので、納品後に「○○さんのおかげです。ありがとうございます」って言われるのが何より喜び。
・ユーザーの声。リリース後に、サポート部門にユーザーの声がたくさん届くのだが、それを聞くと、自分自身がコンセプトから企画サービスまで築き上げたものが、多くの人に楽しんでもらえていると実感できる。
・市場をつくっている実感。まだまだ伸びる業界の仕事なのだが、これから大きくなる市場の一端を担っているという自負。
・納品時の達成感。はぁ、やりきった、という喜び。

<SEに求められる能力>
・コミュニケーション能力。相手の本音を聞き出す力。
・分析力、ロジカルシンキング。今の時代、データはたくさんあるわけで、そこから何を読み取り、どのように次のサービスを考案するのか。
・競合他社を含めた、知る力。
・行動力。コミュニケーション力も分析力ももちろん大事。そのうえで、たとえば開発陣とお客様の間を行ったり来たりもするし、LANケーブルを張り巡らせるような体を使う仕事もある。行動しないと前に進まない仕事。

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<6月・7月の大学内セミナー(同形式)> →全日程はこちら

【早稲田大学(大隈小講堂・16:30~18:00)】
○7月5日(火)「総務・人事の仕事」:アイア、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス、理想科学工業
○7月19日(火)「研究・開発の仕事」(理系向け):宇宙航空研究開発機構(JAXA)、サミー、楽天

【横浜国立大学(6月7月は(理)工学部・工学研究院生向け)16:30~18:00】
○6月27日(月)「生産技術の仕事」:沖電気工業、コクヨ、山武、理想科学工業
○7月8日(金)「実は活きる工学系人材の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、サミー、電通

【千葉大学(16:30~18:00)】
○7月12日(火)「検証!働くことの本質に迫る」:アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス

【立教大学(18:30~20:00)】
○7月7日(木)池袋「企画職の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、ユニリーバ・ジャパン
○7月13日(水)池袋「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月14日(木)新座「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月15日(金)池袋「世界を舞台に活躍できる仕事」:電通、日本電産コパル、読売新聞社

※10月以降も、早稲田、横浜国立、立教、千葉、中央の各大学で本セミナーを開催していきます。詳細は学内の立て看板やチラシ、大学ポータルサイトをご参照ください。

2011年6月16日木曜日

総合商社っぽさ

6/15、水曜日。

某総合商社の採用担当者から、異動連絡メールが届く。「16日付けで異動となります。今までありがとうございました。今週末からナイジェリアへ飛びます」。いいなぁ、総合商社っぽくて。

夕方、商談。
震災対応組の一部を除き、12年度卒者の採用活動もほぼ収束し、来シーズンは「低学年も含め、キャリア教育系のセミナーには積極的に参加」することが方針で決まったらしい。たくさん仕事がご一緒できそうで嬉しい。

飲み会のお誘いメールがくるも、昨日も明日も大学セミナー兼終了後懇親会なので、珍しく遠慮する。

メール、書類等、細かい仕事が詰まっていて、あ、という間に終わった一日。

6/14・早大セミナー「営業の仕事」フィードバック

6/14、火曜日。

早稲田大学で全学年対象の「仕事研究セミナー」開催。今回はシリーズ2回目で、テーマは「営業の仕事」。現役の営業パーソン、営業経験を経た人事担当者の方などが、営業の仕事のリアルをお話してくれました。一部、フィードバック。※早大生の皆さんは、キャリアセンターで、録画した映像を閲覧できます。

対象:全学年
形式:各社3分間自社紹介、テーマ職種に携わる社員の皆さんのパネルディスカッション
テーマ:「営業の仕事」
企業(敬称略):オービック、コーセー、コクヨ、リンテック
ファシリテーター:i4 伊藤(私)

※発言内容は順不同。要約多数。

<営業の仕事をするうえで大切にしていること>
・信頼。そのために、スピーディーかつ的確に仕事を進めること。また、部下のモチベーション維持。
・前年と同じ行動をしないこと。前年と同じ行動は、同じ結果しか生み出せない。営業の数値目標は「昨年比○%アップ」と決められていく。だから、その目標達成のためには、同じ行動をしていてはダメ。
・責任感。営業はお客様の窓口である一方、社内の様々な人たちの取りまとめ役でもある。そういう意味で、会社の看板を背負っているというんだ、という責任感をもって仕事をしている。
・現場に実際に足を運び、自分の目で確認すること。電話やメールだけでは分からないことがある。お客様と顔を合わせ、近いところで仕事をする。

<大変なこと、難しいこと>
・毎日毎日、終電まで頑張ろうが何をしようが、売れない時があること。ほかの仕事もそうだが、営業は特に、結果次第。売れないと、自分自身で落ち込むし、また、社内にも居づらい。
・コミュニケーション。相手によって、適切なコミュニケーションは異なる。また、数値目標達成には大変なことだが、その日々を楽しんでいける、ケセラセラ、の精神がないと厳しいかもしれない。
・日々のコツコツとした仕事。その積み重ねこそが、いつか大きな案件になる。
・社内調整。お客様と研究開発担当者らとの板挟み。

<喜び、やりがい>
・インセンティブ。当社の場合は、目標達成すると、結構大きなインセンティブ(臨時報酬)がある。仕事の成果を出し、さらに、個人としても報酬をもらえるのは、喜び。
・お客様から「ありがとう」の言葉をもらえること。お客様という、お金を払ってくださっている方からもっとも、感謝の言葉をもらえるのは、営業。営業マンにとって、お客様の「ありがとう」は、勲章。
・お客様に良いサービスを提供するために、デザイナーをはじめ、様々な職種の人たちと、チームで一丸となって提案をまとめていくのだが、そのチームが結束する瞬間。よし、やるぞ!という高揚感。
・極論、売上があがれば、時間や予算の使い方が自己裁量であること。自由。

<営業という仕事の魅力>
・ビジネスの主役であること。営業が仕事を受注するからこそ、他の仕事の人たちの思いや一生懸命さを価値あるものにできる。
・自己成長。人は人に揉まれて成長する。うまくいかないことが多く、怒られて失敗して、たくさん人に揉まれる分、成長できる仕事。
・個性が反映される仕事であること。今の時代、当社だけでなく、ほとんどの会社は、ありものの商品を「どうですか」って聞く仕事じゃない。お客様の課題を把握し、解決策を提案する。その時の提案内容に、個性がとても反映される。
・自分という存在感を感じられること。自分が必要とされていることを、日々、実感できる。

<学生へのメッセージ>
・何か一つ、学生時代に成し遂げてください。何でもいいので、胸を張って「学生時代はこれをやり切りました」といえるものをつくってください。
・感動することを体験してください。仕事というのは詰まるところ、人に感動を提供することです。サービスを受けるのでも、自分たちで生み出すのでも、どちらでもいいです。感動を体験し、それを働いてから活かしてください。
・学生時代は楽しんでほしいです。やりたいな、と思ったことはやってみる。それに一生懸命とりくんでみる。そういうふうに過ごしてほしいです。
・色々な世界をみてみてください。やりたいことと、自分に合っていること、というのは別物であることが多いです。狭い視野に捉われずに、広い世界を覗き見てください。

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<6月・7月の大学内セミナー(同形式)> →全日程はこちら

【早稲田大学(大隈小講堂・16:30~18:00)】
○7月5日(火)「総務・人事の仕事」:アイア、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス、理想科学工業
○7月19日(火)「研究・開発の仕事」(理系向け):宇宙航空研究開発機構(JAXA)、サミー、楽天

【横浜国立大学(6月はすべて(理)工学部・工学研究院生向け)16:30~18:00】
○6月16日(木)「システムエンジニアの仕事」:オービック、シーエー・モバイル、グリー、ハイマックス
○6月27日(月)「生産技術の仕事」:沖電気工業、コクヨ、山武、理想科学工業
○7月8日(金)「実は活きる工学系人材の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、サミー、電通

【千葉大学(16:30~18:00)】
○7月12日(火)「検証!働くことの本質に迫る」:アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス

【立教大学(18:30~20:00)】
○7月7日(木)池袋「企画職の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、ユニリーバ・ジャパン
○7月13日(水)池袋「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月14日(木)新座「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月15日(金)池袋「世界を舞台に活躍できる仕事」:電通、日本電産コパル、読売新聞社

※10月以降も、早稲田、横浜国立、立教、千葉、中央の各大学で本セミナーを開催していきます。詳細は学内の立て看板やチラシ、大学ポータルサイトをご参照ください。

2011年6月15日水曜日

毎年楽しみな合宿ではあるけれど

6/13、月曜日。

夕方に1社訪問。打合せ。
帰り際、弊社資料を見て「え、伊藤さん、若いんですね」と驚かれる。代表略歴の箇所に「1980年生まれ」と記載しているのだが、だいぶ上に見えたらしい。20代の頃は「へー、20代なのにしっかりしてますね」と言われると嬉しかったものだが、そろそろ複雑な心境だな。

それ以外の時間は社内であれこれと。

某社の内々定者向けセミナー企画をまとめる。
予定よりも時間がかかってしまったけれど、いいじゃん、というレベルにはなってきた。素案として3案提出し、先方の意見をふまえて最終形にまとめる。


7月に毎年恒例の、仲良しグループでの合宿(お泊り旅行)がある。10名くらい、平均年齢30代半ば、ってところだろうか。元は仕事のお付き合いで、それがいつしか、プライベートでのお付き合いになり、5,6年前から合宿も恒例になっている。新宿から敢えてロマンスカーで伊豆へ行くのだ。

で、これが今年、7月9日・10日に決定したのだけれど、7月の大学セミナーピーク期のちょうど谷間なんですね。

7/5 セミナー
7/6 空き
7/7 セミナー
7/8 セミナー
7/9 合宿
7/10 合宿
7/11 セミナー
7/12 セミナー
7/13 セミナー
7/14 セミナー
7/15 セミナー

セミナーって、やって終わりじゃなくて、アンケートを集計して、参加企業や大学にご報告するのですよ。1週間以内に。……ね、どこでその時間が取れるんだろうね。と自問して、今年は、ちと、合宿2日目は早々に帰宅しなくちゃならないかもな、と思った一日。

2011年6月13日月曜日

バトン

6/10、金曜日。

午前中、銀座で1社訪問。初めてご訪問する企業だったのだが、担当者さんからその場で仕事の口頭依頼。ただ、正式には社長決裁だそうなので、どうなるだろうか。

その後、喫茶店にこもって仕事。都内で数カ所、集中して仕事ができる喫茶店(混んでおらず、隣席ともスペースがあり、wifiが使える)を抑えている。ホントはターミナル駅ごとに把握しておきたいのだけれど。

夕方、税理士さんと打合せ。
この6月で1期が終了する。会計上は売上(請求書の発行期)ベースで計算することになり、既に1期売上は見えているから、そこから販売管理費等を引いて最終利益が出るか否かを試算。要は、黒字になるかどうかという話なのだが、ふむふむ、ふむふむ。

・・・・・・

夜、取引先(お客様)の男性担当者さん(Aさん)と飲み会へ。

取引先の方とは、たとえば、参加して頂いた大学内セミナーの帰りに「お時間あれば、居酒屋よっていきます?」みたいなお誘いをすることはあるのだが、敢えて日時を設定して飲みに行くことはほとんどない、「男同士で二人きり」というのは。女子は楽しいから「仕事抜きで!」と言ってたまに行くけれど。

入社4年目のAさんを私からお誘いたのには理由がある。

数ヶ月前、前任のメインの担当者さんが異動した。Aさんはそれまで、そのサポートというか、半OJT状態というか、Aさん自身で何かを決める権限は何もなかった。

直属の上司が異動し、Aさんがメイン担当者となった。

失礼ながらAさんは、たぶん、器用ではない。自分の考えを通すために、決裁者である上司をうまく説得することも、周囲に事前根回しをして仕事を進めやすくすることも、まだ、得意ではないだろうと、失礼ながら思っていた(ってホントにすみません)。

そんなAさんから「伊藤さん、○○の企画だけは、上司をごり押ししてでも通します。もう少しだけ、検討のお時間をください」というメールが届いた。数日後、結果がでた。ダメだった。上司はAさんの提案を却下した。再びメールがきた。「本当に申し訳ありません。私の力不足です」。

その時に思ったのだ。今回は仕事にはならなかったけど、あの不器用な感じで、何とか上司を説得しようと頑張ったAさんを労ってあげるべきではないかと。社会人の先輩として。

いや、もちろん、ビジネス的には「伊藤がその上司に根回ししとけよ」みたいな突っ込みもあるのだが、そこら辺はですね、個別の事情もあり、ごにょごにょ…。

で、飲んだのだ。

横国の後輩だったのだ。
私が想像している以上に、社内で大変なのだ。悔しい思いをしているのだ。
「伊藤さん、今日は飲みたいっす。大学の後輩として今日は接してもらえませんか」って言うのだ。向こうからの申し出でそう言われたらもう、タメ口で「おい!次はどこ行くんだ!」って言っちゃうのだ。

まぁお金もたくさん使ったけれど、酔った頭に思いだされたのは、同じように私が仕事で行き詰っているとき「うるせー伊藤、文句言う前に結果出せ!金のことなんて心配すんな、今日は飲め!」と引きずりまわしてくれた社会人の先輩方の顔だったのだ。それは、お客様、パートナー企業、社内、関係はどうであれ、同じように試練を乗り越えてきた、紛れもない社会人の先輩方だったのだ。

その人たちはみな「今日は本当にありがとうございます…」と(時には泣きながら)帰り際に私が言うと、同じこと私に言っていた。

「俺に感謝しなくていい。俺も社会人の先輩たちに、同じようにしてもらってきた。俺は社会人としてそれを引き継いでいるだけ。お前もいつか、社会人として、頑張る若手に同じことをしてやれ」

うん、社会人って悪くない、と改めて思った金曜が更けていった。

2011年6月10日金曜日

アポ入れをミスした5社訪問

6/9、木曜日。

外出の日。5社訪問。

…なのだが、アポ入れ順をミスしてしまう。

まず、11時に銀座。
12年度卒・内々定者向けフォローアップセミナーのファシリテーションの仕事をいただいており、その内容についてブレスト。採用担当の皆さんがこのセミナーを通じて何を実現したいのか、聞くことができた。うん、いい感じにまとめられそう。

ササッと食事を済ませて移動。

13時に六本木ヒルズ。
以前もご訪問したことがある企業なのだが「お時間頂いておいて申し訳ありません、15分しか時間がなくて…」とお詫びしつつ、13時15分にきっちり終了。ダッシュ。

14時に高田馬場。
初めてご訪問する企業で、焦っていたこともあり、道に迷う。「道に迷ったら、迷わずに近くの人に道を聞く」を信条にしているのだが、残念ながら、ピンポイントでは分からず。iphoneのマップ機能もイマイチで、遠回りだけれど分かりやすい道で再度、アタック。走る。走るが、1分遅刻してしまう。汗を拭きながら商談。

その後、再び、六本木ヒルズ。15時40分。
紹介者と簡単な事前打合せをして、16時から商談。先方のwebエンジニアが「昨日徹夜で、髭とか汚くてすみません」と言いながら同席してくださり、急成長企業の勢いとハードさを感じる。聞くと、会社泊用の簡易ベッドが社内にあるらしい。「私は昔、会社泊のときは、椅子をくっつけて寝る派でした」と言うと「分かります分かります。でもあれって、椅子が動いて寝づらいんですよねぇ」みたいな会話をする。

17時15分から本日最後の打合せ。
この1年間、いろいろな関わり方をさせて頂いた企業なのだが、次の1年間、私はこれまで以上にどのような貢献ができるだろうと改めて考える。いや、かなり今年も仕事で関わらせて頂くことは決まっているのだけど。ポイントは「伊藤枠」だな。……なんだろう、「伊藤枠」って。

夜、嫁と焼き鳥。のち、二人でバー。笑いまくる。

2011年6月9日木曜日

6月選考開始といっても

6/8、水曜日。

11時から、品川で商談。

この方とは前職時代に面識はあったのだが、つい先日、facebookでご連絡を頂き、4,5年ぶりの再会だった。15年以上、人事の仕事をされているのだが、「その人らしい体験、世界観をもっている学生に出会うことが年々少なくなっている」という話で盛り上がる。

品川駅構内で立ち食い蕎麦をササッと食べ、移動。13時から商談。

普段からお会いしている担当者さんに加え、上長も同席してくださる。企画決定できる立場の方がいると、話が早い。「やりましょう!」という返事ではなかったのだが「可能性があるとしたら~~。~~の場合には見送ります」というストレートな会話ができて、営業的には助かる。

15時から今日最後の商談。

社員数も単独で数万人、採用人数は数百名で、震災の影響により6月以降に選考を開始した、いわゆる超・大企業だったのだが、あれだね、採用担当者の数、その組織編成、リクルーターの数、採用手法等々、へぇ~、が多かった。それにしても、6月選考開始と公表されているし、実際にそうなのだが、数百名のうちの数百名は今日(6/8)までの1週間で、推薦で内定承諾まで決まるわけで、それはつまり、6月以前に相当程度は実質的には決まっているわけで、ってことは、6月を待っていた自由応募の学生にとっては、ごにょごにょ…。

夕方、TELアポ。
セミナーとアポ(商談)と打合せが入り乱れているが、この時期に採用担当の方との繋がりを拡げておかないと、後に苦労するからハードスケジュールでもアポイント入れまくる。

明日は、商談や打合せが5社。
最後の1社まで爽やかにいこう。

2011年6月8日水曜日

6月7日・横国セミナー「研究・開発の仕事」フィードバック

6/7、火曜日。

横浜国立大学で「仕事研究セミナー」開催。6月~7月の4回は(理)工学部・工学研究院生向けで、その初回。予想を上回る、たくさんの学生の方が参加してくれて感謝。社会人のリアルな仕事話、せっかくですので、ごくごく一部ですが、フィードバックです。

対象:全学年、(理)工学部・工学研究院生
形式:各社3分間自社紹介、テーマ職種に携わる社員の皆さんのパネルディスカッション
テーマ:「研究・開発の仕事」
企業(敬称略):ユニリーバ・ジャパン、リンテック、ワークスアプリケーションズ ※トラブルにより一部企業はプログラム変更
ファシリテーター:i4 伊藤(私)

※発言内容は順不同。要約多数。

<大変なこと、難しいこと>
・プレッシャー。もちろん理論上ではうまくいくはずだけれど、実際に工場のラインを止めて、開発したものを生産プロセスにのせるときには、プレッシャーがかかる。また、どうしても年に一度か二度、工場の現場でトラブルが起きる。このときも、問題の本質は何かを考え、改善する際に、プレッシャーがある。
・知識量。当社の製品を購入されるお客様は、その道のプロ。何十年もその道で仕事をしていたりする人たち。当然、こちらが入社何年目なんて関係ないので、知識は身につけなければならない。一方で、何十年も同じやり方でやっているからこそ見えなくなっていることもあり「本当にそれって効率的・効果的ですか」ときちんと理屈で説明するのも仕事。

<学業との関連>
・仕事によっては専攻が直接関係するものもあるが、それよりも、学問において「何かを考える」際に、「どのようにアプローチしたのか」というプロセスこそが力になる。
・「なぜなぜ」思考がクセになっているか。学業だけでなく、学生生活を通じて、この思考がクセになっている人は、研究や開発の仕事になったときに強いし、本人も仕事を楽しめる。

<一生食べていけるお金があっても働くか>
・今の働き方かどうかは分からないが、働く。働くことは誰かに貢献することで、それは自分の喜びだから。また、企業という組織、チームだからこそできることがたくさんある。
・働く。たとえば「こういう技術で日本を変えたい!」と思っても、その能力がなければ始まらない。今は、いつか自分がそう思ったときのための、ある種、修行期間でもある。お金がどうこうではない。

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<6月・7月の大学内セミナー(同形式)> →全日程はこちら

【早稲田大学(大隈小講堂・16:30~18:00)】
○6月14日(火)「営業の仕事」オービック、コーセー、コクヨ、リンテック
○7月5日(火)「総務・人事の仕事」:アイア、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス、理想科学工業
○7月19日(火)「研究・開発の仕事」(理系向け):宇宙航空研究開発機構(JAXA)、サミー、楽天

【横浜国立大学(6月はすべて(理)工学部・工学研究院生向け)16:30~18:00】
○6月16日(木)「システムエンジニアの仕事」:オービック、グリー、ハイマックス ほか
○6月27日(月)「生産技術の仕事」:沖電気工業、コクヨ、理想科学工業 ほか
○7月8日(金)「実は活きる工学系人材の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、サミー、電通

【千葉大学(16:30~18:00)】
○7月12日(火)「検証!働くことの本質に迫る」:アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス

【立教大学(18:30~20:00)】
○7月7日(木)池袋「企画職の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、ユニリーバ・ジャパン
○7月13日(水)池袋「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月14日(木)新座「営業職の仕事」:コーセー、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月15日(金)池袋「世界を舞台に活躍できる仕事」:電通、日本電産コパル、読売新聞社

※10月以降も、早稲田、横浜国立、立教、千葉、中央の各大学で本セミナーを開催していきます。詳細は学内の立て看板やチラシ、大学ポータルサイトをご参照ください。

2011年6月7日火曜日

セブンイレブンでA3印刷

6/6、月曜日。

ほぼ終日、社内。

唯一外出したのは、セブンイレブンでの印刷仕事。

オフィスで使用している複合機は、確か10万円ちょっとで購入した、Canonのsatera・MF8350Cdnという機種なのだが、これ、A3印刷ができないのね。普段はA3印刷ができなくても困らないのだけれど、学内セミナー準備の段では、参加者の方のタレをA3サイズで印刷する必要があり、まいど、セブンイレブンまで拡大印刷をしに行くのです。


6月~7月にかけてのセミナー概要書を参加企業に送付したり、たくさんきたメールを返信したり(先日の「横国会」で名刺交換した学生がすぐにお礼メールを送ってくれていた。うん、大事)、早大広報誌にのる原稿チェックしたり、TELアポしたり。

facebookで、前職時代に少しだけ関わったことがある方からメッセージが届く。今週、仕事でご訪問することになる。時代だなぁ。仕事用のfacebookの使い方も早く習得しよっと。


さて、明日(6/7)は横国セミナーの初回。
多くの学生の方が参加してくれることを祈る。

2011年6月6日月曜日

横国会、そして樹木希林

6/4、土曜日。

昼過ぎから、横国会なるものに参加。

先日、横国の同級生(02卒。学生時代は面識なし)で、学生団体「キッカケ」プロデューサーとしても著名な、株式会社ハッピーバースデイの生田さんからfacebook経由でお誘いいただいたのだ。

「ほぅ。閉ざされた孤高の大学として名高い横国の現役学生が、OBOGとの交流会を立ち上げるなんて意外じゃん」

率直にそう思って参加したのだが、うん、良かったな。

30名くらいだったと思うんだけど、学生と社会人が半々くらい。社会人の多くは、社長や役員で、面白い人が多かった。いるじゃん、横国出身の30代・40代の経営者ってごろごろと。

学生からは元気をもらったし、株式会社ビジネスバンクの浜口社長(もちろん横国OB)の講演も勉強になった。数千人の起業家とお会いしてきた浜口社長からみた「成功する起業家の共通点」のエッセンスを話してくださったのだが、私が今までお会いしてきた尊敬すべき方々の共通点が多かった。

自分に当てはまる点、まだまだだなと思う点、ノートにメモしながらかなりお得な気分になる。

起業した時からの合言葉「忘れるな、感謝の気持ちと謙虚な心」は今まで以上に意識しよう。


交流会終了後、デュカティ(Ducati )で会場に来ていた面白女子学生にケツに乗っけてもらい、麻布から川崎まで送ってもらう。久しぶりにバイクに跨ったが、気持ちいいね。そして女子のケツに乗るのは、学生時代以来かも。


その後、地元で飲みすぎ、何だかいろんなことがあり、失態を。失敗を。
嫁が樹木希林に見える週末を過ごす。

聞き手に対する敬意と、伝える内容の差し出し方

6/3、金曜日。

午前中、商談。
25歳の社長が率いるこの企業、すでに新卒採用を10名以上実施している。

来客室がガラス張りのつくりで、部屋の中が外から見えるのだけれど、たまたま社長が私の向かいの部屋にいた。担当者さんと社長についての話になり、覗きこんでしまい、目があった。すみません、お邪魔して。


午後から、HRプロ社のセミナーへ。

私はファシリテーターなので、講演の仕事は滅多にすることがないが(ビジネスポジションを明確にするため先日も1件、お断りさせて頂いた)、それでも「人様の前で話す」ことについては共通である。だから、人様の講演を聞きながら、良き話者とは何か、などを考えていた。

改めて大事かな、と思ったのは

1)「わかる、わかる」という共感ポイントの手数
2)効果イメージのつくり方
3)話の抑揚とユーモア

あたりだろうか。

そもそもの前提として、聞き手に対する敬意と、伝える内容の差し出し方。


HRプロさんの、12卒者の就職・採用活動に関する中間データも興味深かったし、慶應義塾大学や明治大学政経学部の先生たちによる、キャリア支援・就業力育成事業に関する取組みも、かなり現実的で生々しい話が聞けた。同世代かつ独立のタイミングもほぼ一緒だった、キャリアフラッグ・熊澤匠さんらのパネルディスも「世代交代」への旗印として刺激を受けた。


会場内では、複数の方々に「あ、伊藤さん!」とお声をかけていただく。ホント、狭いですよね、この業界。懐かしい方々との再会もあって嬉しかった。


夜、某社人事の友人(って言ってもひと回り年上)と飲み。会社を出るタイミングが同じだったそうで、急きょ、女子の営業エースも参加し、あれやこれやと。会話の瞬発力が高い人との話は面白い。

地元でもう1軒寄って、帰宅。

2011年6月3日金曜日

大学の機能

6/2、木曜日。

9時アポ。商談。
朝のラッシュにひと苦労。

11時アポ。商談。
んー、少し自分の話をし過ぎたかな。


お昼は歌舞伎座の裏手にある、歌舞伎そばへ。

前職時代、会社から近かったことに加え、元々蕎麦好きなので、頻繁に行っていた。歌舞伎座閉場とともに、お店も裏手に移転されたわけだが、この間、ずーっと行っていなかった。1年以上ぶりに行ってみて、職人さんも変わっておらず、(店内は綺麗になったけど)雰囲気もそのままで、何だか良かった。美味しさって、味覚だけで味わうものではない気がする。


午後、同業の社長と打合せ。
久しぶりにお目にかかれて元気が出る。


夜、本を読みながら「大学の機能」について考える。

大学は研究機関であり、教育機関であり、図書館であり、情報施設であり、スポーツ施設であり、緑地であり、小中学生の(たぶん安全な)通学路だったり、安価な食事処であったりする。

「行政ミスによって大学がつくられすぎ、大学生が増えすぎた。市場淘汰されてあたり前」と発言する人が結構いるけれど(私も基本はそう思っているけど)、こうして機能を考えてみると、「なくなったときの(地域)社会にとっての損害」を勘案しておらず、危険かも、と思った。そもそも教育機関に市場原理を適用すること時代、おかしいことだけど。一方、論文を滅多に書かない先生も多いと聞く。単なる市場原理の治外法権状態になればそら、当然だしね。

いずれにせよ、いわゆる経済界(ビジネス界)からの要請にこたえる「実学」重視の大学ばかりが生き残る、なんてことにならないことを祈る。

2011年6月2日木曜日

1期末を気持ちよく迎えることにする、意思として

6/1、水曜日。

午前中、大手新聞社へ訪問。商談。

単純な興味で、記者の仕事の実際のところを採用担当者の方に聞いているうちに、イメージとはやっぱり違うよなぁと知ったり。先方も私の取組みを面白がってくださり、珍しく1時間の商談。で、某大学のセミナーに特派員の方が出てくださることになった。即決、感謝。

午後は社内であれやこれやと。

夜、嫁と外でご飯を食べ、飲み、一人でさらスナックへ。……別に嫁とケンカしたわけでもないんだけど「もうちょい飲みたいなぁ」「ん、好きにすれば」という会話が成立する家でして。あっぱれ嫁。ま、仕事で成果出していることが最低条件なのだけれど。


さて、6月だ。

1期の最終月。

全学年対象の学内セミナーは早稲田で1回、横国で3回。
企業への営業活動も力を入れなければ。
内定式の仕事を頂いている企業との打合せもあるし、このタイミングでお会いしておきたいお客様も複数。
7月以降の2期戦略ももっと詰めなくては。

よく働き、よく飲み、よく遊び、気持ち良く1期末を迎える。うん。願望ではなく、意思として。

2011年6月1日水曜日

大学は学生が学問に打ちこめる環境が整っている

5/31、火曜日。

お問合せ頂いた企業へ訪問。商談。
複数大学へのセミナー参加を即決してくださる。感謝。

新宿から湘南新宿ラインに乗って、横浜へ。

来週から始まるセミナーについての諸々のため、横浜国大へ行き、チラシ補充したり、ポスター貼り位置のチェックをしたり。横浜国大については、キャリア教育推進部、学生支援課、工学府の就職担当教授、と複数の方々と一緒になってセミナーを開く。皆さん、今年から始める本セミナーを成功させるため、関係部局との調整等、いろいろ動いてくださっている。感謝。成功させる。

ちょうど良い気温のなか、キャンパスを歩き回りながら、大学は学生が勉強に打ち込める環境が整っているなぁとしみじみ思う。

自分が学生のときには気付かなかったけれど、ビジネス社会からは隔離された、広いキャンパス、四季を感じられる自然などが最たるものの気がする。

学問はビジネスではない。

ビジネスの基本は「価値提供して対価として利益を得る」ことであり、「利益を最大化させる」ことである。だから、究極は「とても大きな価値と利益を生み出すけれど、そのための原価や労力がゼロ」がクールに言ってしまえば理想である(「働くことそのものの喜び」とか「汗水たらす美徳」とかは一旦おいておいて)。

一方で、学問は「これを勉強すれば自分にどんな利益が生まれるのか」という問いかけをした時点で、学問だからこそ果たせる役割が消失してしまう気がする。うまく説明できないのだけれど。

「オール優の成績で卒業したって、成績と就職ってほとんど関係ないんでしょ?だったら適当にやって卒業すればいいじゃん」

このあたり前の考え方には、反論、という形式ではなく、「だって、学問って面白いじゃん」と思える並列軸こそが必要になるんじゃないだろうか。

その実現には、ビジネス社会とは隔離された立地、広くて「主役は自分たちである」と闊歩できるキャンパス、心地よく新緑を感じられる自然状況、そういった大学だからこそ可能な諸条件が大きく寄与する気がするのだ。

そのうえで「学問って面白いじゃん」という、「知らないことを知る」かつ「世の中は知らないことだらけだという事実を知る」という、学びへの「おもしろがりスイッチ」を起動させるのが、先生方の御役目ではなかろうかと思うわけである。

そんなことを考えているとメールで「ブ・ラジャー!」という返信がくる。この方、昔からいつも「了解!」を「ブ・ラジャー!」と書くのだ。社長なんだけどね。年上なんだけどね。私はそのメールが嫌いじゃないし、私はその社長が好きだ。