2011年11月30日水曜日

ホント、キャリアなんてどうなるか分からない

11/29、水曜日。

終日、オフィス仕事。アンケート集計したり、グループディスカッションセミナーの資料を作成したり。

そう、年明けにグループディスカッションセミナーを某大学でおこなうことになった。企業の人事担当者に来ていただき(企業の皆様へのお声がけは来週予定)、実際に学生に評価をフィードバックしてもらう、というセミナーなのだ。

先日の「面接官の本音」というテーマのセミナーで、某社の方に「グループディスカッションでは、司会者がいい、とか、書記がいい、とか役割によって損得はありますか?」と聞いたところ「役割自体ではないと思います。それよりも、たとえば誰も司会をやりたがらないときに『なら自分がやります』って手を挙げたとしますよね、不得意かもしれないけど。そうすると『あ、この人は思いやりがある人だな』って意外とそういうところを評価したりします」との回答があった。うん。


夜、個別の企業セミナーにファシリテーターとして参画する企業さんから「泣き言ですが、伊藤さんの○○の資料いただけませんか」というメールが来る。対応。顧客の皆様、私のこと使えるときはいつでも使ってください(セミナーの日はレスがすごく遅いですが)。


それと、中学・高校の同級生がエステを開いたとの連絡。彼女は就職後、病気を患い退職し、その後、介護の仕事をしばらくしていたのだが、先日、自宅兼お店でエステを始めたらしい。ホント、キャリアはどうチェンジしていくか分からない。絶えず努力は必要なわけだけれど。


さて、明日は立教大学・新座キャンパス「面接官の本音」。企業を招いた、私からの公開インタビュー形式の大学共催・全学年対象キャリアセミナー、2011年は5大学38回開催なのだけれど、その最終回。感謝の気持ちを忘れずに、ビシッとやりきる。

2011年11月29日火曜日

11/28・立教大学「面接官の本音」

11/28、月曜日。

立教大学で全学年対象キャリアセミナー。テーマは「面接官の本音」。かなり“就職活動寄り”のテーマではあるのだが、そもそもどうして新卒採用をおこなうのか、どのような学生を採用したいか、学生生活への期待など、低学年の皆さんにも役に立つ(と思われる)プログラム構成。もちろん、面接では何を見ているのかというストレートな話も伺った。参加してくださったのは、アフラック、日本鐵板、ハイマックス、三菱電機ビルテクノサービスの4社。

以下、参加者の発言の一部(順不同。要約)。

・企業が新卒採用するのは、ひとつは組織活性化のため。新入社員が入ると、受け入れる側は皆、嬉しいし、背筋も伸びる。もうひとつは、特に2年目社員が成長するから。入社してすぐに「仕事」ができるわけではないけれど、皆さんが入社してくれること自体に大きな「価値」がある。
・学生時代には、好きなことをやりきってほしい。というと漠としているけれど、自分のために自分がやりたいことを一回やりきってほしい。そうすると「自分の欲を満たすための『やりたいこと』って大したことないな」と気付く。人のために何かをする、それが仕事なので、その意味を考えるために、日々のちょっとした我慢をはずし、自分のやりたいことをやる時間を。
・12月1日以降の、いわゆる“就活”が始まると、インターネットや友人など、いたるところで「あの会社は、あの仕事は、あそこの選考は○○らしい」という噂が出回る。けれど、同じものを見ても、同じことを聞いても、人によって感じ方も評価も異なる。自分が納得できる就職活動をするために、自分で見たことを、感じたことを、考えたことを信じてほしい。
・コミュニケーション能力は、伝える力と聞く力、両面ある。就活でも仕事でも「年齢も価値観も異なる人に対して」伝える力と聞く力が求められる。今のうちから多様な人とコミュニケーションを。
・面接で見ているのは、「仕事ができる可能性のある人か」。仕事ができるためには、意欲も継続しなくてはいけないし、上手くいかないときに創意工夫できる力も必要。学生時代の経験を確認することで、それらができる人か否かを類推している。
・人事は皆さんのことを本当に知りたい。だから話に納得できなければ「なんでなんで?」とつい突っ込んでしまう。選考は騙し合いの場ではない。相互理解の場。
・就職活動では「こうしなければならない」ということはほとんどない。けれど、社会人になるためのステップ。社会人であればNGとされる行為、たとえば遅刻するのに電話一本入れないなど、そういうことのないようにしてほしい。
・企業も選考を通じて合否を決めますが、皆さんも企業を選ぶんです。プライドもって企業を選んでください。


同企業、同テーマで立教大学・新座キャンパス開催は、11/30(水)18:30~20:00・N421教室。新座の皆さん是非。

2011年11月28日月曜日

一橋大学、環境抜群

11/25、金曜日。

一橋大学へ訪問。キャリア支援室の方と打合せ。

一橋大学は昨年から何度もご訪問させて頂いているだが、環境が抜群。今日は西日に照らされる銀杏がきれいで、この環境のなかで勉強ができる、ということひとつをとっても「いいよなぁ」としみじみ思う。それと、正門正面に、学生主催の一橋生向け就職イベントの立て看板が出ていたのだけれど「偏差値だけでは就職できない!」というコピーに笑った。


夜、たぶん5,6年ぶりとなる方と食事をしながら打合せ。この方は前職時代、パートナー企業にいらっしゃった方で、その方自身も転職されていたのだが、facebookで繋がり、仕事の話をしたいとのことでご連絡頂いた。facebookが復活させてくれた縁。


来週は、11/28(月)30(水)と2日、立教大学セミナー。これにて、2011年の大学共催・全学年対象キャリアセミナー全38回がひとまず終了となる。気合入れてやりきる。

2011年11月25日金曜日

11/24・横浜国大(業界編)「独立行政法人」

11/24、木曜日。

全学年対象キャリアセミナー、横浜国大で「独立行政法人」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国際協力機構(JICA)、住宅金融支援機構(JHF)の3機構にお越し頂き、各20分プレゼン+公開インタビュー+質疑応答。インタビューでは、現在の事業仕分けの影響や捉え方についてもストレートにお聞かせ頂いた。

以下、プレゼンの項目・内容の一部。

【宇宙航空】
・航空:確立した産業。さらなる進化の段階。JAXAはそのさらなる進化のための研究開発を、主に航空機器製造メーカとおこなう(環境に優しいエンジンや、極超音速機の研究など)。
・宇宙:発展途上の産業。未知の可能性。JAXAは業界全体の事業推進を、主に宇宙機器製造メーカとおこなう。
・宇宙業界:産業規模約6兆円。宇宙機器産業、宇宙利用サービス産業、宇宙関連民生機器産業、ユーザー産業。
・内閣-宇宙開発戦略本部、文部科学省、総務省-JAXA。JAXAは、国の政策の実行部隊であり、専門機関として国へ提言する機関。メーカではないので、工場はもっていない。

【国際協力】
・ODAは途上国に一方的に「与える」だけではない。貧困、紛争、エイズ等々、地球的規模の課題解決を通じて、資源・エネルギー、食料、労働力等々を提供してもらい、相互の安定と繁栄を実現する。相互依存関係。
・支援メニュー:技術協力、有償資金協力、無償資金協力など。
・2~4年に一度部署異動。世界約100ヶ所の在外事務所勤務は必須。
・日本の機関として存在するので、国益が常に問われる。人を救いたい、世界の問題を解決したい、という思いがなければ働けないが、それだけでも働けない。冷静な視点、ロジカルに考えられる力が必要。

【住宅金融】
・より良い住生活に貢献するための機関。
・新設住宅着工:H17年度124万戸、H22年度81万戸。
・住宅ローン貸出残高(H22)179兆円。うち、国内銀行104兆円、住宅金融支援機構31兆円。
・フラット35のスキーム。住宅ローンの証券化、MBSについて。アメリカとは異なる、安定したMBS市場の形成が急務。
・災害対応について。融資金利の引下げ、現金据置期間・返済期間の延長、宅地融資の新設。


2011年、春から開催してきた横浜国大での全学年対象キャリアセミナーも、本日でいったん終了。計17回。来てくれた学生の皆さん、毎回アルバイト学生同様に準備も一生懸命してくださった職員の皆さん、きっかけをつくってくれた教授陣の皆さんに感謝。ありがとうございます。

2011年11月24日木曜日

男の服装術への目覚め(になるか)

11/22、火曜日。

某大学から、年明け開催の、2013卒者向けグループディスカッション講座のセミナー依頼がくる。感謝。

私は普段、大学では「全学年対象キャリアセミナー」を開催している。特定学年対象の就職支援セミナーを行うと、私のことを知らない人から「倫理憲章の抜け道として全学年対象にしてるんでしょ?」とか裏でごちゃごちゃ言われたりすることがあるから(実際に言われたことがある。「○○社の人が伊藤さんの悪口言ってましたよ」と、言われた大学の方からすぐに連絡いただいて知ったのだけど)、積極的には特定学年対象の就職支援セミナーを開催してはいないのだが、この大学さんには諸々お世話になっており、もう、即答で「よろしくお願いします」と返信。

私はファシリテーターなので、私がノウハウ・メッセージを発する講座にするのではなく、人事担当者の人たちを巻き込んで、人事担当者の人たちが直接、学生にフィードバックする講座にするのだ。


夜、飲み会。テーマがあって「男の服装術」について。

人前に立つ仕事なので、というかビジネスマンなので、もちろん「不快さを与えない服装」をしているつもりではあるのだが、もう少し先の「ビジネスマンにとって服装はどうあるべきか」みたいな、まぁそういう話。一人の先輩は「これを読め!」とわざわざ本を2冊も事前に購入し、プレゼントしてくれた。どうやら1月に実力テストがあるらしい。ふぅぅ。それまでに「男の服装術」について物申せるレベルになっておかないとな。

女にとって服装は意味であり、主張。男にとって服装は機能であり、手段。そんな感想。

それと「伊藤、間違えるな。俺はファッションの話をしてるんじゃない。男の服装術の話をしてるんだ!」これがこの飲み会での一番の名言かな。


楽しく徘徊し(そう言えば山手線で知らない外国人と盛り上がったが、誰だったんだろう、あれ。どっちから絡んだんだろう。覚えてるのは「おいこら、日本語で話せ」と言ってしまったことくらいだ)、深夜帰宅。

2011年11月22日火曜日

11/21・横浜国大(業界編)「専門商社・流通」

11/21、月曜日。

全学年対象キャリアセミナー、本日は横浜国大の「業界編」第8回。テーマは「専門商社・流通」アイア、髙島屋、日本鐵板の3社に、業界構造や今後の動向についてプレゼンして頂き、私からのインタビュー、学生の質疑応答。

以下、参加企業のプレゼン項目や内容の一部(以下の数値はプレゼン時には全てデータ元有)。

【アパレル】
・2010年の国内アパレル総小売市場規模は前年比98.5%の8兆9,230億円。うち、63%が婦人服洋品、27%が紳士服、10%がベビー・子供服洋品
・アパレルの流通経路(原糸メーカー/商社/テキスタイルメーカー/テキスタイル卸/染色整理業者/縫製業者、ニッター/アパレルメーカー(企画・元卸)/二次卸・地方卸/小売)→アパレル業界の人、と言っても様々
・SPA、OEM、小売店について
・アパレル市場を取り巻く環境(消費低迷、販売チャネルの多様化、ブランドの同質化、海外アパレルブランドの参入、原価・工賃などの高騰)

【百貨店】
・流通業とは:生産者→「卸業→運輸業→小売業」→消費者、という流れの「カッコ」内の業界。小売業は、最終消費者と直接接することができる業界=BtoC。
・百貨店業界の市場規模:6.3兆円
・百貨店が商品の選定を通してお客様に創造・提供する価値は「お客様の豊かな時間」
・百貨店業界の再編、厳しいと言われる百貨店業界における、髙島屋の戦略

【鉄鋼業界、鉄鋼商社】
・世界と日本の粗鋼生産量の長期推移(2008年の世界金融危機が実体経済にも急速に波及し、2009年は大きく落ち込み。しかし2010年には持ち直し、14.1億トンと再度過去最大を更新)。中国の急成長。
・世界の粗鋼生産量上位→アルセロール・ミッタルがダントツトップ。国内企業合併の動き。
・鉄の流れ:製鐵会社・高炉メーカー→鉄鋼商社→加工・住宅メーカー・特約店等→消費者
・商流と物流解説


次回の横浜国大は、11月24日(木)。宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国際協力機構(JICA)、住宅金融支援機構(JHF)。そう、『独立行政法人』という括りで、それぞれの機構が税金を使って何をしているのか、教えてもらうセミナーなのだ。私自身もとても楽しみ。横国生ぜひ。

2011年11月21日月曜日

11/18・横浜国大(業界編)「通信・IT」

11/18、金曜日。

全学年対象キャリアサポートセミナー。横浜国立大学で業界編、テーマは「通信・IT」。NTTドコモ、電通、ハイマックス。え?電通?と思われる方もいるかもしれないが、電通さんには、コミュニケーションビジネス(主として広告業界)におけるデジタルソリューションについてお話頂いた。

以下、参加企業さんの話の項目や内容の一部(本文内の数値はすべて、プレゼン時にはデータ元の説明有)。


【モバイル通信】
・スマートフォンの急激な普及。2015年出荷台数予想は世界で9億8200万台。国内でも、2013年には3,200万台の予測。
・世界のスマートフォン市場では「Android」OSが大きく成長。
・スマートフォンの普及に伴い、データ通信量が爆発的に増加している→対応方法:Xiエリアの拡大、通信速度制御、データオフロード (Wifiの活用)
・モバイルの契約数は53億、固定の12億を大きく上回る。新興国(BRICS等)や途上国(アフリカ等)ほど増加傾向が顕著。
・対キャリアの時代から対サービス事業者の時代へ。

【コミュニケーション(広告)、デジタル領域】
・日本の総広告費(2010年)5兆8247億円。日本の市場規模は世界第2位(2009年)/第1位:アメリカ 第2位:日本 第3位:ドイツ  第4位:イギリス 第5位:中国。
・コミュニケーションビジネス(広告)の「グローバル」「デジタル」「ソリューション」への広がり。
・デジタルビジネスの具体例。iphoneアプリ『iButterfly』等。
・広告・プロモーション活用のための様々な機能をスマートフォンに実装。

【システムインテグレーター&SE】
・IT産業:コンサルティングファーム/コンピューターメーカー/システムインテグレーター/ソフトウェアメーカー/通信事業者。
・システムインテグレーション=企業内情報システムの立案から導入・保守まで単一の業者が一括してサービスを提供する。システムインテグレーター:システムインテグレーションを一括して請け負う業者。SIer(えすあいあー)とも。
・SI関連会社分類:メーカー系、ユーザー系、独立系(+コンサル系)。SI業界の構成(超大手:数社、大手・中堅:百数十社、中小:数千社)
・SIの仕事の流れと、利益分配×関わるSEの人数相関。
・SEはなぜ「忙しい」と言われるのか。SEの仕事、キャリアパス。


なんとなく「こういう業界なんだろうなぁ」と思っていても、実際に学生向けプレゼンを聞いてみると、「へぇ今そんなことを考えてるんだ!」と社会人の私も興奮する。特に(上述していないけど)モバイルのこれからの話は興味深かったな。インタビューでは「どうしてドコモさんはiphoneを販売しないか」なんて記者会見みたいなことも聞き教えて頂いた。


さて、4日連続セミナーの今週も終了。5月以降、全34回開催してきた、2011年の全学年対象キャリアサポートセミナーも、残すところ4回。走る。

2011年11月18日金曜日

11/17・中央大学「スタッフの仕事」

11/17、木曜日。

全学年対象キャリアセミナー、本日は中央大学の職種研究会。テーマは「スタッフの仕事」。財務とか総務とか人事とか、いわゆる「スタッフ」と括られる仕事の日常、新卒配属の有無などについてインタビュー。また、せっかく採用担当者が4名揃った回なので、後半は就活系のウワサ話についてもお話を伺った。参加企業は、アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービスの4社。

以下、参加者の発言一部(順不同、要約)。

・当社におけるスタッフの仕事は主に、経理・財務、総務、人事の3つ。経理・財務は、たとえば新規事業を立ち上げる際に資金を銀行から融資してもらうための交渉をしたり、社員の給与計算をしたりする仕事。総務は各部署同士をつなぐ仕事。人事は採用から昇進昇級など、「人」にまつわるすべての仕事。
・法務部では、たとえば自社ブランドの著作権について提携先と文書で契約することなどがあるが、専門的な仕事であるため、法学部出身のほうが仕事に馴染みやすいという面はある。
・バブル崩壊以前までは、スタッフ系は会社のなかである種、エリートコースという向きもあったが、バブル崩壊以降は、特にメーカー系では、スタッフをいかに減らすか、という流れになっている。
・それぞれ専門職ではあるのだが、「戦略的人事」などの言葉がある通り、経営的に俯瞰し、周囲を巻き込みながら仕事を進めることも多く、「自分の仕事領域はここまで」という人はスタッフ職には不要。

(学生への応援メッセージ)
・就職活動も学生生活も、自分に素直に取り組んでください。親、友人の話には耳を傾けつつ、あくまで決めるのは自分。自分に素直に。
・せっかくの就職活動という機会、いろいろな人に会い、いろいろな仕事や思いに触れてみてください。感じることがあるはずです。その感じたことを大切にしてみてください。
・悔いのない学生生活、就活を。そして、悩みがあったキャリアセンターに相談するのがいいと思います。毎年たくさんの就職活動生をキャリアセンターの人たちは見ていて、相談に乗っています。
・仕事を始めると、いかに無力で何もできない自分、に気付きます。そこから地道に努力を重ね、仕事ができるようになります。有名企業から内定をもらう、という焦点ではなく、無力な自分に気付いたときに地道に努力を積み重ねることができるだろうな、という企業選びを。



中央大学では、今年からこの全学年対象の「職種研究会」を全4回、共催させて頂いたのだが、終了後「4回とも参加しました。ありがとうございました」と言いに来てくれる学生もいて嬉しかった。私にとっても良い経験になりました。中央大学キャリアセンターの皆さん、学生の皆さん、どうもありがとうございました。


明日は横浜国大(業界編)の「通信・IT」。NTTドコモ、電通、ハイマックスの3社のプレゼン。全学年対象なので、1,2年生や、就職先が既に決まっている4年生なども興味があればぜひ。16:30~教育文化ホール。

2011年11月17日木曜日

11/16・横浜国大(業界編)「素材・エネルギー」

11/16、水曜日。

横浜国立大学で全学年対象セミナー(業界編)。本日は「素材・エネルギー編」。スチールプランテック、日本瓦斯(ニチガス)、リンテックの3社にお越し頂き、業界の仕組み等について20分間ずつプレゼンして頂いた後、私からの公開インタビュー、学生からの質疑応答、の構成。

以下、お話頂いた項目や内容の一部。

【製鉄プラントエンジニアリング】
・「プラント」及び「プラント産業」、「エンジニアリング」とは
・世界の粗鋼生産量:世界で14億トン、世界ダントツは中国(6億トン)。この10年で全体で6億トン伸びているが、けん引は中国。
・プラントエンジニアリング→製鉄会社→家電・建築・輸送機・インフラ・建設機械等
・入札案件、取引は世界各国
・文系、技術系の仕事。駐在は少ないが、数週間単位の海外出張は入社してすぐに当然のようにある。

【エネルギー・ガス】
・エネルギー政策基本法。民主党政権になって転換され、2030年までに原子力発電によるエネルギー率を50%超と計画していたところに今回の事故。見直し議論中。
・分散型エネルギー(燃料電池〔エネファーム〕、太陽光発電等)の注目
・石油というエネルギー資源の地政学リスク
・ガス会社の営業の仕事、当たり前の日常を支えているという喜び

【中間素材】
・素材とは「もととなる材料」。たとえば、自動車は素材がないとつくれない。またその素材は、機械がないとつくれない。
・素材メーカーは「カタチのないもの」を「カタチのあるもの+価値ある創造」することで社会に貢献。
・資源→原材料→素材⇒加工品・加工材→部品・部材→商品
・「⇒」の、要素技術・応用技術(ニーズにあった材料/機械の融合、要素プロセスの解明/設計と応用、最適生産の設計)と、材料設計/開発プロセス(機能高分子の設計/開発、新規/特殊用向け特化型開発)
・技術系、事務系それぞれの仕事


いやぁホントに社会っていろいろな役割を担っている人たち(会社)がいて成り立っているんだなぁ、と本日も感心しきり。社会は皆どこかでつながっている。そう言えば先日お酒を一緒に飲んでいた方からも、「横国で全学年対象の業界セミナーを開催していて、これが知らないことだらけで面白いんですよ」と言ったら「贅沢な仕事してるな!羨ましい!」と言われたっけ。

横国の業界編の次回は、11/18「通信・IT」。NTTドコモ、電通、ハイマックス。横国、ビジネスプランコンテストなんかもやっているようだけど、ビジネスに興味がある1,2年生もぜひ。


明日は中央大学「職種研究会」。16:40~18:10・9号館。テーマ『スタッフの仕事』。アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス。中大では、「企画の仕事」「営業の仕事(BtoC企業)」「営業の仕事(BtoB企業)」とやってきたけれど、最終回はそれ以外のいわゆるスタッフといわれる「法務・総務・人事・経理など」の仕事について、参加企業さんに教えてもらう回。中大生の皆さんぜひ。

2011年11月16日水曜日

11/15・千葉大学「面接官の本音」

11/15、火曜日。

千葉大学で全学年対象キャリアサポートセミナー。

千葉大学ではこれまで「企画」「営業」と職種軸を2回、「知られざるNo1企業」と企業軸を1回開催してきたのだが、最終回の本日は「面接官の本音」。就職・採用というシーンにおいて企業側の窓口に立つ採用担当者(面接官)の皆さんって、学生(生活)に何を期待しているの?面接で何を見ているの?という話を伺った。参加企業は、アフラック、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本鐵板、三菱電機ビルテクノサービスの4社。


以下、発言一部(順不同、要約)。


・企業文化、価値観は各社によって異なるので、自社の文化、価値観をまっさらな状態から浸透させたいから、新卒採用を行う。
・バブル崩壊後、多くの企業が新卒採用を控え、結果、企業組織の人員バランスが崩れている。その反省があるから、1年単位の業績如何に問わず、継続して新卒採用をする。
・面接で見ているのは、協調性。仕事は一人でするものではないから。ゼミでも部活サークルでもアルバイトでも、どのような活動であれ、具体的な話を細かく聞いていけば、協調性があるか否か分かる。特別変わった体験や人様に誇れるような経験をもっていなくても良い。
・自分で考える力があるか、と、本当に当社に入りたいと思っているか。考える力は、正直にいって、今ない人がこれから努力しても身につかないと思う。それは20年かけて培ってくるものだから。だからと言ってその人がどこの会社もダメという話ではなく、その人が20年かけて培ってきたものを活かせる企業と出会えば良い。
・コミュニケーション能力、特に違う年代や価値観の人と意思疎通できるか。きちんと相手の話を理解し、相手の欲しているものを伝えることができるか。面接で、知らないおじさんたちに自分を伝えるのは大変なこと。緊張するのも分かるが、緊張して何も伝えられなければ、それはコミュニケーション能力がないということ。普段から違う年代、価値観の人と話し、慣れる訓練を。
・仕事をするうえで必要な能力はたくさんある。それらを入社後に伸ばしていけるか否か、を、学生時代の行動事実を確認することで類推する、というのが面接。どういう経験をして、どういう困難があり、どういう創意工夫をしてきたのか、それを伝えてくれれば良い。判断するのは企業であり、だから面接する側にも高いスキルが求められるのだが、よくある対策本にあるような「こういう言い方をすれば良い」なんて間違いだらけ。自分の行動事実について聞かれたことに分かりやすく答えられるように整理しておくこと、自分自身が納得できる就職活動とはどのようなものかを理解しておくこと、が重要。


上述はあくまで一部だが、学生からの質疑応答も含め、第一印象の話、ESの話、いろいろ伺った。どの企業さんもご自身の言葉で正直にお話してくださり、感謝。

そう言えば「まだ3年の11月です。これから勉強したいこともたくさんあるし、まだ自分は未熟です。どうしてこのような時期(来月12月)から就活をしないといけないのでしょうか?」という質問が学生からあって、その答えが各社おもしろかったな。

「12月スタートというのは全体的な話であって、あなたはあなたの納得するように動けばよい」
「昨年は10月から、今年は12月から、なんて言われるけれど、別に企業側がこの時期から始めてほしいなんて一度も言っていないはず。あまりに皆さんが企業のことや社会のことを知らないから、心配してキャリアセンターの皆さんなどが早くから準備するように整えているだけ」

など、なんだか就活・キャリア支援関係者向けセミナーのような話の展開にもなった(立場が異なれば異論反論も多そうだ)。


千葉大学の2011年開催はこれにていったん終了。来てくれた皆さん、ありがとうございました。

明日は横浜国立大学。

2011年11月15日火曜日

新領域への進出・・・

11/14、月曜日。

「今日中にやらなければならない仕事」が午前中に終わったので、午後はお気に入りの喫茶店で考え仕事(店員さんからも他のお客さんからも全く注目されない壁際のいい席が数席あるのだ)。今後の事業展開について。


私は「キャリア領域に特化したファシリテーター」として活動している。名刺にも「ファシリテーター」という職業を「代表取締役社長」よりも前に書いている。そういえば先日、学生からセミナー後に「どうすればファシリテーターになれるのですか?」と聞かれて「名乗ればなれるよ」と答えたが、「ミュージシャン」とか「作家」とかと同様、名乗るのは自由であり、それでご飯を食べ続けられるか否かがプロとの境目である。


年に数回、講演の仕事もご依頼いただくので、そのときは講師としてお話させていただくこともあるが、あくまで軸足は「ファシリテーション」においていて、いわゆる講師の方々はもちろん、就職/採用支援会社の皆様とは異なるポジショニングで仕事をしている(だから皆さんと情報交換も気軽にできる)。1点突破である。


ファシリテーションスキルには

1)場のデザインスキル
2)対人関係スキル
3)構造化スキル
4)合意形成スキル

があるとされ(『ファシリテーション入門』〔堀公俊・日経文庫〕より)、会議ファシリテーターとか、ワークショップとか、アライアンスファシリテーターとか、活躍の場をどこにおくかでさらに細分化されるわけだが、私の場合は社会人インタビューを、(2)対人関係スキル、特に「受け止め、復唱して承認し、安心感を提供してさらに意見(思い)を引き出す」ことを「まだ働いたことがない、学生の前で」おこなっている。2011年は58回、計200人超の社会人に対して。派生して「キャリアセンターと人事担当者の座談会の仕切りもやってください」というご依頼などもある。


今日考えていたのは、「ファシリテーションスキル」を、学生にとっての「キャリア」-いわゆる「就職」-領域ではなく、全く別の領域で活かせないかということ。端的に言えば、恋愛、結婚領域である。


人生の一大事(キャリアチェンジそのものやキャリアチェンジになる主因)って、進学、就職、結婚、出産、自宅購入、転職、介護、退職(再就職)、死別……まぁいろいろあるだろうけれど、就職と結婚、は様々な面で似ているなぁと思っており、今のスキルとビジネスモデルを結婚領域でできないか、考えていたのだ。



で、暫定結論。しばらくは、大学生の「就職-キャリア」領域に集中します(なんじゃそれ)。

2011年11月14日月曜日

ストーン社のオークト・アロガント・バスタード・エール

11/11、金曜日。

午前中は次週のセミナー準備。


午後、渋谷のタリーズで税理士事務所の担当者さんと打合せ。ビジネスの性格上、半年先くらいまでの売上はある程度見えており、会社は6月決算なので、要は2期の最終損益がほぼ分かったのだが、ふむふむ、というところ。気を抜いてここに甘んじてはいけないな。安定のための最善は挑戦。


少し時間が空いたので、本屋で秋元康さんの『秋元康の仕事学』(NHK出版・NHK「仕事学のすすめ」制作班・編)と、『書くことが思いつかない人のための文章教室』(近藤勝重・幻冬舎新書)購入。秋元さんの本は喫茶店で一気読み。十代からトップランナーとして走り続け「マーケティングはしない」人が、日常で、何を見ているのか、それをどのように企画に落とし込んでいくのか、発想と着想のプロセスが理解できて満足度高し。


夕方、お客様と打合せ。あれこれ雑談もして、1時間以上もいてしまった。お忙しいのにすみません。年明け以降も仕事を一緒にできることがとても嬉しい相手。忘年会も待ち遠しい(そうだ、忘年会の予定も徐々に入り始めた。早いなぁ1年)。


打合せした企業さんから、最寄り駅ではなく、隣の駅まで散歩。隣の駅がもうすぐそこ、というところでギネスの看板を発見し、ビール祭(自分のなかで)。ベルギー、ドイツ、アメリカ……世界中のビールを80種類以上おいている、ビール好きの私にとっては「大正解!」のお店で、カウンターに座り、今まで飲んだことがないビールを堪能させて頂いた。5年以上前、ベルギービールにハマっていたことがあり、その影響で今でもパブなんかでは、濃厚なIPA系が好きなのだが、このお店で初めて飲み、「美味しい!」と思ったのは、ストーン社のオークト・アロガント・バスタード・エール。うん、これを飲みにまたこのお店まで出かけて行きそうな予感。



来週は火曜日からセミナー4連日。体調整えて仕事する。

2011年11月11日金曜日

自信をもてる服選び

11/10、木曜日。

夕方からお客様と打合せ。自社セミナーに私がファシリテーター参画させていただく1社なのだが、それにむけた諸々を。頼って頂けるというのは仕事の喜びのひとつですね、やっぱり。

打合せが終わったのがちょうど18時だったので、「今晩どうっすか?」と気軽に言える相手を誘い、新宿で飲み。ひと回り年上の方なんだけど。世代ギャップっていいよなぁ。服装についてあれこれ。「自信をもてる服選び」をテーマに今度、男3人で買い物に行くことにした。もちろん私が教わる側。仕事の話もいろいろした。役員退職金制度は廃止の方向で制度変更中の企業が多いのね。

だいぶ酔ったので、地元のバーでしめ、帰宅。

2011年11月10日木曜日

11/9・横浜国大(業界編)「インフラ」

11/9、水曜日。

全学年対象キャリアセミナー、本日は横浜国立大学(「仕事研究セミナー:業界編」)の「インフラ編」。日本郵船、野村不動産、ファミリーマートの3社に、インフラとしての社会的役割と自社についてプレゼンして頂き、私からのインタビュー、学生との質疑応答。学生アンケートの満足度が非常に高くて良かった。

以下、お話頂いた項目の一部。

【海運】
・飛行機と船の比較(スピード、積載量等)
・石炭、原油、天然ガスなど、主要資源と輸出入の海運率→99.7%(トン数ベース)→経済活動の大動脈
・一般貨物輸送、バルク・エネルギー輸送それぞれの、定航、不定期、物流
・世界の海運会社との自由競争。たとえば日本の海運会社であっても、日本発着以外の航路もビジネスにする。逆も同じなので、競争は熾烈。
・社員の仕事(売る人、仕込む人、運ぶ人、バックアップの人)

【不動産】
・不動産業界/会社数:297,586社(日本の法人の約10%)、総資産:1,754兆円(国民総資産に対する不動産総資産は20.8%)、生産額:61兆2,900億円(全産業比の13.1%)
・建物分類(マンション、戸建住宅、オフィスビル、商業施設、物流施設、ホテル)、業務分類(仲介、賃貸、販売、運用、開発、保守管理)。この掛け算すべてをおこなっているのが、総合デベロッパー。
・都市の未来を描く仕事

【コンビニ】
・コンビニ全店/売上:年8兆175億円(1日219億円)、来客数:年139億人(1日3,810万人)
・インフラとしてのコンビニ(銀行、商品受取、郵便局、本屋、役場、交番、薬局、ガソリンスタンド)
・フランチャイズ・ビジネスの仕組み
・店舗の経営コンサルティングを行う仕事、加盟店の人生を支える仕事


まぁ、毎度毎度書くけれど、私自身が聞いていて面白い。なるほど~と新たな知識が多数。学生の皆さんにはぜひ多くの回に参加してほしい。


今週は大学セミナーが3日のみ。明日、明後日はお客様や税理士さんとの打合せ等。気を抜かずにいく。

2011年11月9日水曜日

11/8・中央大学「営業の仕事(BtoB)」

11/8、火曜日。

中央大学で全学年対象キャリアセミナー「職種研究会」。テーマは「営業の仕事(BtoB)」。ノバルティス ファーマ、ぱど、理想科学工業、リンテックの4社の(元)営業パーソンに私から公開インタビュー&学生の皆さんからの質疑応答。前回の「営業の仕事(BtoC)」に比べ、学生の皆さんが知っている(目にしたことがある)企業が少ないだろうから、どれくらいの人が来てくれるか心配していたのだけれど(そして開始15分前時点で10名も来ていなくて焦っていたわけだけど)、400名以上が参加してくれた。感謝。

以下、参加者の方の発言内容の一部(順不同、要約)。


(営業するうえで大切にしていること、気をつけていることは?)
・諦めない気持ち。特に営業は、諦めたら何も始まらない。
・自己満足にならないようにすること。お客様と自分で盛り上がっても、その施策はお客様の先にいるお客様のために行うものであり、その効果をきちんと測ることを忘れてはならない。
・物を売るのではなく、自分を売る、ということ。
・優しさをもつこと。

(営業職の喜び、魅力は?)
・数字。数値目標を達成し、自分の給与やボーナスがあがり、さらにお客様から感謝までされる。この爽快感はない。
・工夫できる余地がたくさんある点。
・社内の技術者をはじめたくさんの人たちが思いを込めてつくった製品が、世の中で使われ始めるようになることが喜び。
・自分の色が出せる仕事であること。言われたことを言われた通りにやる仕事では全然ない。


セミナーでは、各社の営業の仕事内容、大変さを中心にインタビューさせて頂いたので、これはごく一部なのだけれど、学生アンケートを読むと「営業」と一口に言っても、仕事内容は大きく異なり、けれど大切にしている考え方や価値観には共通するところが多い、ということが伝わったようで何より。

それと、終了後にセミナー参加してくれた学生と喫煙所で話していたら「親父が営業やってるんですよ。で、毎日疲れてて。ただ、毎日どんな仕事をしているかは知らなかったんですけど、今日話を聞いて、親父もこういうふうに一生懸命、営業の仕事やってるって分かって、参加して良かったです」と言ってくれた学生がいた。うーん、嬉しい。嬉しいと言えば、セミナー中の質疑応答時間で1年生が質問し、会場もちょっとざわついたけど、私としては低学年の参加も嬉しいんだな。終わってから話しかけにいったら「前回参加した友だちが『いいよ』って言うから参加しました」と。これから3年以上ある学生生活を充実させるものとして、本セミナーを活用してほしい。


さて、明日は再び、横浜国大で業界編。テーマは「インフラ」で、日本郵船、野村不動産、ファミリーマート。16時30分~18時30分・教育文化ホール。横国生の皆さん、ぜひ。

2011年11月8日火曜日

11/7・横浜国大(業界編)「レジャー・エンタメ」

11/7、月曜日。

横浜国立大学で、全学年対象キャリアサポートセミナーの業界編。本日は、エイベックス・グループ・ホールディングス、ソニー・コンピュータエンタテインメント、ミリアルリゾートホテルズの3社をお招きし「レジャー・エンタメ編」。

以下、各社のプレゼンや私からのインタビューでお話頂いた内容の一部。

【音楽業界】
・音楽市場の推移(CDアルバム、CDシングル、音楽DVD、モバイル配信、PC配信)、コンサート市場の推移(→入場者数は増えている)→音楽そのものへのニーズは落ちていない
・著作権使用料徴収額の推移
・日本からみた海外市場
・エンタメ領域における360度モデル

【家庭用ゲーム機】
・家庭用ゲーム機の流れ(ビデオゲーム→コンピュータゲーム→ネットワークゲーム)
・日本市場の特殊性
・競合は(余暇)時間を奪い合う企業
・ソーシャル系企業との協業の可能性

【ホテル業界】
・資本別(専業系/鉄道系/不動産系/外資系/旅行会社系/商社系/レジャー系)、立地別(シティ/アーバンリゾート/ビジネス/リゾート)でみたホテル業界マップ
・海外旅行者数と、小泉内閣時代にはじまった政府の「観光大国・日本」の現状(2013年に1500万人の日本旅行客目標)
・ホテルに入社した場合のキャリアステップ
・オペレーションの仕事、サポート部門の仕事。アルバイトとの違い


業界編はこれで4回目になるのだが、各社のプレゼン手法や内容が、業界によって本当に異なるので、それも面白い(参加企業には、本セミナー主旨とプレゼンして頂きたい内容についてまとめたセミナー概要書を事前送付しているが、同じことを書いているにもかかわらず、という意味で)。学生アンケートにもあったけれど、メーカーにもエンタメにも興味をもつ、という学生は少ないんじゃないかな。もちろん「この業界は合わなさそう」という気付き自体に大きな価値があるのだけど。


明日は中央大学で職種研究会「営業の仕事(BtoB)」。ノバルティス ファーマ、ぱど、理想科学工業、リンテック。16:40~18:10、9号館。全学年対象。中大生の皆さんぜひ。

2011年11月7日月曜日

12月も働きます

11/4、金曜日。

久しぶりに、セミナーがない平日。とは言っても、アルバイトの方がまとめれくれたセミナーアンケートをチェックして参加企業に送付したり、来週のセミナー準備したり、一日中セミナー関係の仕事なのだけれど。


新たな仕事をふたついただいた。

ひとつは、某社の早期セミナーへのファシリテーター参画。今年初めて訪問し、その場で大学セミナーへの参加を即決してくださり、大学セミナーで私のファシリの様子をみて「自社セミナーも」とご依頼頂いた。感謝。

もうひとつは、某就職支援会社の合同企業説明会の全体司会。こちらは昨年に引き続きの仕事。社長(創業者)とはプライベートでも懇意にしていただいているのだが(と言いつつ先方が忙しすぎて(あまり日本にいないので)稀にしか会えないのだけれど)、こうして仕事は仕事できちんと繋がっていられるのは嬉しい。感謝。


<年間仕事ボリューム>
・企業説明会へのファシリテーター参画:2月~4月
・大学内セミナー(全学年対象):5~7月、10月~11月
・企業への営業活動:3月~9月
・大学への企画提案活動:12月~2月

このような感じで、12月は割とのんびりの予定で、採用担当者の皆さんに「○○さん、12月からは土日がなさそうですね…」と半笑いで言っていたのだが、どうも人ごとではなくなりはじめた。もちろん仕事で忙しいことに感謝しているのだけど。


来週も大学セミナーは3回。新しいジャケットも購入して気分は上々だし、爽やかにいく。

2011年11月4日金曜日

11/2・横浜国大(業界編)「メーカーⅡ」

11/1、水曜日。

横浜国大、全学年対象キャリアサポートセミナー。テーマ「メーカー編Ⅱ」。KOSE、ノバルティス ファーマ、理想科学工業。以下、話して頂いた内容や私からインタビューした内容の項目の一部。

【化粧品】
・国内2,000社で1.4兆円(メーカーから小売への出荷額ベース)。上位5社でシェア60%。
・ブランドビジネス。お客様にどっぷり華やかな世界に浸ってもらうための仕事。仕事が華やかなのではない。
・男性市場の伸び、海外展開、嗜好品だけではなく必需品という側面。
・思いつきレベルのアイディアをカタチにするでのはなく、ニーズを綿密に調査分析し、1年後のトレンドを予測して商品を生み出していくマーケティングの仕事。
・総合職における男性比(女性よりも多い)。

【医薬品】
・新薬の開発成功率は、1/19817。開発期間は9~17年。売上に対する研究開発費は11%(全産業の業界平均ベーストップ)。
・医療用医薬品(病院で処方される薬)と、一般用医薬品。市場規模は9:1。
・薬価は国が定めているため、価格競争のない世界。
・MRという営業職の仕事。求められる、強い責任感と倫理観。人間力。学術知識(サイエンス)。
・文理不問。メディカル知識は入社後でOK。

【ビジネス(OA)機器】
・市場規模は6兆円。企画、開発、設計、製造、販売、保守。学生にも広く知られているOA機器メーカーの担当領域。
・プリンターはクラウド、Webの進化でなくなるか。
・プリンターの高速印刷の仕組み。
・研究開発者の仕事、大変さ、喜び。チャレンジし失敗も多い企画開発系の仕事と、セーフティファーストで進める設計製造系の仕事。
・優秀な研究開発者になるために。自分のなかの、とんがり。


<次週の大学内・全学年対象キャリアセミナー>
・11/7(月)横浜国大(業界編)「レジャー・エンタメ編」エイベックス・グループ・ホールディングス、ソニー・コンピュータエンタテインメント、ミリアルリゾートホテルズ
・11/8(火)中央大学「営業の仕事(BtoB)」ノバルティス ファーマ、ぱど、理想科学工業、リンテック
・11/9(水)横浜国大(業界編)「インフラ編」日本郵船、野村不動産、ファミリーマート

横国、中大の皆さん、詳細は学校からのメールや、学内の立て看板、配布チラシを。

・・・・・・

各大学とも、学園祭モード。どうやら横国は長らくぶりにアルコールOKに戻すらしいが(けっこう多くの大学がアルコールNGなんですよね)、問題起こして来年からまたNG、なんてことにならないようにね。楽しんでください。

2011年11月2日水曜日

11/1・横浜国大(業界編)「メーカーⅠ」

11/1、火曜日。

横浜国大、全学年対象キャリアサポートセミナー。今週は横浜国大3連続の2日目。テーマは「メーカー編Ⅰ」。

昨日も書いたが、横浜国大は10月から職種編を4回おこない、10/31からは業界編。毎回、100名~200名の学生参加者を見込んでいる企画で(そもそもの母数を考えればそれでも多いのだけれど)、実際にずっと100名~200名の参加者数だったのだが、本日は250名以上が参加してくれた。なんだろう、3年生・修1年生がそろそろスイッチ入ったのかしら。工学系の学生が多かったから、テーマなのかな。聞く態度も前向きでとても嬉しかった。あ、いつも twitter でリツイートしてくれる国大の皆さん、ありがとうございます。

昨日同様、話して頂いた内容や私からインタビューした内容の項目を少しだけ。参加企業は、サッポロビール、ボッシュ、山武(azbil)。

【ビール】
・ビール離れ、酒税、アルコールに求める価値変化
・メーカー、卸、小売・飲食店、消費者、の生・配・販の三層構造
・ビールの売れる仕組みづくりをおこなう営業の仕事、開発の仕事
・ラッキーヱビス

【自動車】
・2万点以上の部品で構成されるハイテク製品、自動車。カーメーカーと、サプライヤー。サプライヤーのなかの、独立系と系列系。それぞれのメリット、デメリット。一次サプライヤーと二次サプライヤーとの関係。
・日本の就労人口のうち、8.5%が自動車関連産業。自動車をつくることは産業創出。
・日本のカーメーカーの世界シェア。
・世界市場で見た場合の、2020年における自動車の動力見込み比(電気、ハイブリッド、ガソリン、ディーゼル等)

【オートメーション】
・東証分類では「製造業」の「電気機器」に分類されているが…「属する業界」だけではなく「関与する業界」に目を向ければ視野が拡がる
・計測と制御で可能になるオートメーション
・ビルディング(建物設備)、アドバンス(工場やプラントの生産設備)、ライフ(生活直結)、3領域でのオートメーション事業
・技術系の比率、技術系の仕事


昨日と全く同じ感想だが、私自身が面白い。参加企業さんも「違う業界の話って面白いですよね~」と皆さんクチを揃えて仰る。うん。それと、学校関係者の方も見学に来られていた。あー、そういえば、教員の皆さん(先生方)にも見学にいらしてほしいなぁ。「就職活動のため」ではなく、学生がビジネスマンの話を聞き、社会に興味をもったり刺激を受けたりすることは、学業阻害どころか、学業への意欲向上に繋がる、と私は考えているのだが、その辺、先生方に見学して頂いて御意見を伺いたい。

明日も横浜国大・業界編「メーカー編Ⅱ」。コーセー、ノバルティス ファーマ、理想科学工業。ぜひ。

2011年11月1日火曜日

10/31・横浜国大(業界編)「マスコミ」

10/31、月曜日。

横浜国大、全学年対象キャリアサポートセミナー。

横浜国大ではこのセミナー(「仕事研究セミナー」)を職種編と業界編に分けている。職種編は春から、研究開発、システムエンジニア、生産技術、実は活きる工学系、企画、営業、総務人事、経営、と全8回開催したのだが、今日からは業界編。

職種編は毎回4社だったが、業界編は毎回3社にし、プログラムも、各社20分間プレゼン(主に業界について)→私からの3社公開インタビュー、と職種編とは異なる。

業界編初回の本日は「マスコミ編」。

まぁ、プレゼンでも触れられていたけれど、すでに(こういうキャリア系、就職系でよく使われる)“マスコミ”の定義って曖昧で、ツールを用いてマスとコミュニケーションする(情報発信する)、という意味であれば、web系メディアとか、多数のフォロワーや友人がいる個人とか、何をもってマスコミ?というのはあるのだけれど。ただ、それを言い始めると、こういう「業界括り」のセミナー自体が成立しない。他の多くの業界も、線引きが難しいわけで。


それはおいておき、本日は、講談社、テレビ朝日、読売新聞社、の3社にご参加頂いた。

……職種編の際は、このブログで、順不同・要約で発言を一部FBしていたのだけれど、業界編だと誰の発言かが分かってしまうから、こんな話をしましたという項目程度を。

【出版】
・出版4,000社で2兆円の市場規模(日本を代表する大企業1社の売上と同程度)
・社員数も多い企業で1,000人程度
・出版社って、いわゆるメーカー。けれど、製品の共通性能を数値化しづらいから、多品種少量生産し、重版を重ねるモデル。
・電子書籍への対応
・編集者の1日
・作家さんから担当編集者への要望の異なり

【テレビ】
・放送局と広告主と視聴者の関係
・広告売上とGDPの相関
・全売上における広告収入費
・テレビ局ならではのWeb活用
・デジタル放送切り替えの影響
・番組視聴者の違いによる、二次・三次ビジネスの異なり(DVD化なのか、映画なのか、グッズなのか)
・名プロデューサー、名ディレクターの共通点

【新聞】
・新聞の価値(活字だから伝えられること。なぜIT社長も新聞を読むのか)
・収入源(広告収入が収益メインではない。他国の新聞は広告収入メイン)
・一次情報であること
・記者の1日
・30秒もらうために3時間出待ち、といった現実
・倫理観、文章力


私自身が勉強になることばかり。やっぱり知らないことを知るって面白い。

横国生の皆さん、開始時にもお伝えしましたけど、「知ってる業界/会社だから参加しよう」もいいけれど、ぜひ「知らない業界/会社だから参加しよう」と続けて参加してくださいね。知らないことに興味は持てないという、当たり前の話。


明日も横浜国大・業界編「メーカーⅠ」。サッポロビール、ボッシュ、山武(azbilグループ)。