2011年11月16日水曜日

11/15・千葉大学「面接官の本音」

11/15、火曜日。

千葉大学で全学年対象キャリアサポートセミナー。

千葉大学ではこれまで「企画」「営業」と職種軸を2回、「知られざるNo1企業」と企業軸を1回開催してきたのだが、最終回の本日は「面接官の本音」。就職・採用というシーンにおいて企業側の窓口に立つ採用担当者(面接官)の皆さんって、学生(生活)に何を期待しているの?面接で何を見ているの?という話を伺った。参加企業は、アフラック、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本鐵板、三菱電機ビルテクノサービスの4社。


以下、発言一部(順不同、要約)。


・企業文化、価値観は各社によって異なるので、自社の文化、価値観をまっさらな状態から浸透させたいから、新卒採用を行う。
・バブル崩壊後、多くの企業が新卒採用を控え、結果、企業組織の人員バランスが崩れている。その反省があるから、1年単位の業績如何に問わず、継続して新卒採用をする。
・面接で見ているのは、協調性。仕事は一人でするものではないから。ゼミでも部活サークルでもアルバイトでも、どのような活動であれ、具体的な話を細かく聞いていけば、協調性があるか否か分かる。特別変わった体験や人様に誇れるような経験をもっていなくても良い。
・自分で考える力があるか、と、本当に当社に入りたいと思っているか。考える力は、正直にいって、今ない人がこれから努力しても身につかないと思う。それは20年かけて培ってくるものだから。だからと言ってその人がどこの会社もダメという話ではなく、その人が20年かけて培ってきたものを活かせる企業と出会えば良い。
・コミュニケーション能力、特に違う年代や価値観の人と意思疎通できるか。きちんと相手の話を理解し、相手の欲しているものを伝えることができるか。面接で、知らないおじさんたちに自分を伝えるのは大変なこと。緊張するのも分かるが、緊張して何も伝えられなければ、それはコミュニケーション能力がないということ。普段から違う年代、価値観の人と話し、慣れる訓練を。
・仕事をするうえで必要な能力はたくさんある。それらを入社後に伸ばしていけるか否か、を、学生時代の行動事実を確認することで類推する、というのが面接。どういう経験をして、どういう困難があり、どういう創意工夫をしてきたのか、それを伝えてくれれば良い。判断するのは企業であり、だから面接する側にも高いスキルが求められるのだが、よくある対策本にあるような「こういう言い方をすれば良い」なんて間違いだらけ。自分の行動事実について聞かれたことに分かりやすく答えられるように整理しておくこと、自分自身が納得できる就職活動とはどのようなものかを理解しておくこと、が重要。


上述はあくまで一部だが、学生からの質疑応答も含め、第一印象の話、ESの話、いろいろ伺った。どの企業さんもご自身の言葉で正直にお話してくださり、感謝。

そう言えば「まだ3年の11月です。これから勉強したいこともたくさんあるし、まだ自分は未熟です。どうしてこのような時期(来月12月)から就活をしないといけないのでしょうか?」という質問が学生からあって、その答えが各社おもしろかったな。

「12月スタートというのは全体的な話であって、あなたはあなたの納得するように動けばよい」
「昨年は10月から、今年は12月から、なんて言われるけれど、別に企業側がこの時期から始めてほしいなんて一度も言っていないはず。あまりに皆さんが企業のことや社会のことを知らないから、心配してキャリアセンターの皆さんなどが早くから準備するように整えているだけ」

など、なんだか就活・キャリア支援関係者向けセミナーのような話の展開にもなった(立場が異なれば異論反論も多そうだ)。


千葉大学の2011年開催はこれにていったん終了。来てくれた皆さん、ありがとうございました。

明日は横浜国立大学。

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