2011年3月3日木曜日

来シーズンの採用環境

3/2、水曜日。

3件商談。

3社ともいわゆる「人気企業」であり、1社は書類選考中、1社は面接選考中、1社はホールディングスなので実際の選考活動は各事業会社ごとでひと段落中、という状況の中、30分程度ずつ、お時間を頂戴した。

うまくいかない日って、あるよね。

商談だから提案が通らないことは当たり前のことなのだけれど「もう、その気にさせちゃって♪」というパターンである。担当者はその場で口頭OK、その後「すみません、上司(決裁者)許可がおりませんでした」というパターン。ふむ。

選考に通らない就活生に相談されたとき、志向や能力や時期を考慮したうえで、でも最後は「行動し続ける(受け続ける)ことだよ」と言ってきた当人である。もちろん明日から私も商談を続けるだけである。

・・・・・・

そうそう、企業側から「来期、採用を取り巻く環境はどうなるのでしょうか」と聞かれることが多いので(12卒者向けの採用活動がまさにこれから佳境、という時期ではあるが、方針や計画は半年先も考える必要があるので、実は気にしていることが多い)、私が把握している範囲かつ問題ない範囲でお答えすると

・大学内の、特定学年(就活生)対象の企業説明会は12月1日以降(経団連方針への配慮。大多数の大学)
・一方で、大学内の、全学年対象のキャリアサポートセミナーは強化(主に夏期休暇前)
・大手就職情報会社主催の合同企業説明会も12月1日以降、主に土日(ちなみに、集中が予想される12月~1月の土日は年末年始を除くと16日)
・大手就職ナビの一斉オープンは、11月1日か12月1日で検討中(2月中旬時点では未定の様子でした)
・広報時期、選考時期の足並みをそろえることを既に話し合っている業界は少数

といったあたりである。

総論で言うと

・学生が仕事、企業を知る期間は短縮(→大手企業志望偏重の加速、後期試験への影響甚大)
・空白の数ヶ月間に、各社各様の取組みがおこなわれ、言い方は悪いが「正直者がバカをみる」可能性大(就職協定時代への回帰)
・12月まで企業説明会が開かれないことは、4月~5月の学内就職ガイダンスで知らされるため、就職後(就職活動)のことを早くから気にする学生の夏期休暇の過ごし方が変化

あたりだろうか。

私は「早期化・長期化などの“時期”の問題を優先課題にすると、全体がおかしくなる」という持論でビジネスをしているが、どうやら“時期改善”を元に、混乱する1年になりそうである。

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