2013年12月28日土曜日

インタビューのセンスと技巧(2)

前回、

「セミナー中の空気」や「話者が出すサイン」や「関係性による影響」の

「微妙な点まで悟る」力

を、公開インタビュアーとしてのセンスと書いた。

私は小さな頃から「うまくやろう」とする価値観をもっており、きょろきょろしながら生きてきたため、その素養は培われていた、と。意図せずに。

ただ、仕事はセンスだけでできるものではなく、そして、このセンスに大差は、ない。差があるのだとすれば、技巧であると。


公開インタビュアーとしての技巧とは

前提:場の目的(セミナーの着地点)を明確にしたうえで

(1)話しやすい状況を事前につくり

(2)聞き上手でありながら

(3)時間通りに終える

ことができる技術のことである。


大学と共催している、全学年対象(何年生でも参加できる)セミナー。

学生が

・仕事を理解し
・参加企業に興味を持ち
・ビジネス社会(業界構造や企業の繋がり)に対する興味も喚起され
・自身の学生生活のあり方やビジネスキャリアを考えるきっかけづくりとする

ことが主な目的になる。


私はこれからも「仕事理解」にこだわりたいのだが、学生のみならず、自分が属している業界以外の仕事について知っている人は少ない。

新聞社の営業は個人宅訪問の勧誘だと思われているし(それは販売店の仕事)、
システムエンジニアはプログラミングばかりしていると思われているし、
ファシリテーターは地方TV局のアナウンサー出身者だと思われていたりする(「伊藤さんって、どこのアナウンサーだったのですか?」と質問された時は一瞬意味が分からなかった)。


(1)話しやすい状況を事前につくる
・観察と挨拶
・登壇者同士の関係構築
・笑いと緊張
・聞き手の温め方

(2)聞き上手である
・予習
・呼吸合わせ
・相槌とリアクション
・面白がる
・先入観をもたない
・ラベル付けしない
・顕微鏡、望遠鏡になれる
・風を読む

(3)時間通りに終える
・時間の意味
・時刻目安は3分前
・目で伝える


こういうことを書こうとしている。

2014年になってから。

きっと書ける。



皆様、良いお年を。

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