2010年11月25日木曜日

学生からの取材

11/25、木曜日。

お昼、早稲田大学より携帯に嬉しい連絡。
年明け、大学職員・教員、就職情報会社、採用担当者、メディア関係者など「新卒就職問題」に関わる方々向けにセミナーを開催予定なのだが(11月末までに正式リリース予定)、思いと狙いを伝えたところ、大学を会場として使わせていただけるとのこと。感謝。

御厚意で協力してくださる方々が多数。

成功させる。

午後、日本経済新聞社へ訪問。タイアップ企画に関して、2時間ブレスト。
打合せ最中に、社内メンバー同士が議論するあの感じ、私は好きだな。

夕方、学生3名からの取材。
ふだんは仕事柄、人の話を聞き出すわけだけど、たまにこうして自分が取材されると「へぇ。そんな風に自分では思ってたんだ」と整理できて良い時間になる。

・学生時代、企業から求められる「優秀人材」では決してなかった(社会人不適合系)
・暗い大学生だった。部活サークルには入らず、図書館にこもって学生運動のことを調べたりしていた。「たかだか3,40年前、自分と同じ歳だった彼らは、命を懸けてまで何をしたかったのか」が知りたかった。経済学部の運動家にスカウトされた(入っていない。危なかった)。
・女の子を口説くことに必死にもなったが、もてなかった。
・大人の話を斜に構えて聞いていた。キレイごと言う大人に対して、腹の底では「どうせ仕事だから聞こえのいいこと言ってるんだろ」と思っていた。
・就職イベントで、お目当ての企業に人が群がっていた。ふと隣に、一人きりでポツンと佇むおじさんがいて、いたたまれず「お話聞かせてください」と話を聞きに行った。会社PRではなく、社会人としてアドバイスをしてくれた。「いいビジネスマンになりたければ、ぜったい営業は経験しなさい」と言われた。
・大企業でもベンチャーでも何業界でも良かったが、だから、営業をやってみたかった。向いてるとは思わなかったし、友人からも「え、お前が営業なんてできるわけないじゃん」と言われた。
・営業マンとしては優秀ではなかった。平凡だった。
・「実力つけて3年で辞めて独立する」と思っていたが、社会は甘くなかった。自分のできなさを知り、愕然とした。
・小さい会社の良さは、苦しみも、喜びも、みんなで分かち合えること。一緒に泣ける。
・人生で大切にしている価値観は「おもしろさ」
・仕事は人との出会い、仕事との出会い、しんどさや苦しみ、日々いろいろある。だから仕事はおもしろい。
・大企業に入って「これで安泰」と思ってしまうのが一番のリスク。
・学生時代から「いつか起業したい」と思っていた。タイミングがきた。
・一人で仕事をすることの良さは、意思決定の早さと、自分の価値がストレートに理解できること。会社員をしていると「伊藤さんのおかげで」と仮に言われても、本当は会社の看板のおかげじゃないかとか、社長のおかげじゃないかとか、どうしても拭いきれない。
・会社員時代と今を比較したりはしない。終わったキャリアを振り返っても何も生まれない。
・成功するビジネスを生み出せるか、ではなく、思いを込めて立ち上げたビジネスを成功させる。諦めない。志ってそういうものかもしれない。
・日本の新卒就職の「ルーザーズゲーム」を変えたい。誰も得をしていない。
・キーになるのは「大学」。大学が本来あるべきの「オープンな場」になっていき、社会人と学生が当たり前のようにコミュニケーションがとれていて、学生が「仕事」を意識したときに社会人と話ができる。そんな「学生」と「仕事・企業・社会人」との接続のあり方を目指している。
・無理にいま「理想の生き方」から逆算して会社選び、仕事選び、自分の軸、を必要以上に考えることはない。
・恋愛したことない人が、理想の結婚生活を考えて、恋人選びに条件をたくさんつけている、というのと同じように感じてしまう。
・企業も仕事も、極端に言えばどこでも大差ない。大切なのは、縁あって一緒に働くことになった目の前のメンバーと、目の前の仕事を一生懸命やること。必死にやっているうちに次が開ける。振り返ると自分史ができている。それがキャリア。
・仕事をしてから私は「理想の生き方」を考え、仕事をしてから「やりたい仕事」が見つかった。
・直観を大切に。20年の歴史があっての直観だから、直観は侮れない。
・ご縁を大切に。

そんな話をする。

がんばって自分の人生を自分で切り拓いていってほしい。

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