2011年4月1日金曜日

ようこそ、社会人へ

被災の関係で入社できなかった方がいる。亡くなった方もいるだろう。
改めてご冥福をお祈りし、お見舞いを申し上げます。

・・・・・・

数多くの学生の皆さんが、今日、4月1日に新たな道を歩み出す。

「価値提供され、お金を払う側」から「価値提供し、お金をもらう側」に生活重点がシフトするという意味での「社会人」となる。

私は大学卒業後、5名(同期含め9名)の会社に新卒入社した。終電か会社泊という仕事生活を数年間続け、仲間(同志)にもお客様にもパートナー会社の方にも恵まれつつも、その接続点である私の力不足で思いをビジネスにできず「申し訳ありません」と関係者に頭を下げてお詫びしたり、縁あって新聞に連載させて頂いたり講演したり、マネージャーとしての力不足で泣いたり、お酒で迷惑をかけたり(たくさん)、そして、30歳を機に退職、起業し、社会人10年目になった。メッセージを綴ってみようと思う。


・かっこよくいこう

表面のかっこ良さしかないなんて、かっこ悪い。私はそう思っている。
特に男。今の自分が考えている「プライド」なんて、他人からすると往々にしてすんごく邪魔なだけである。むかついても態度が悪くても、仕事ができる先輩に必死にくらいついてみよう。きっといつか、その方のプライドが分かる日が来る。それと、お酒を飲んだ翌日は、誰よりも先に出社、ご馳走して頂いた場合には朝イチでお礼。そういうところをしっかりしよう。

・きびしくいこう

相手に厳しく自分に優しい、は論外で、自分に厳しいうえで相手にも厳しくできるか、だと思う。たとえば同期が「ま、いいじゃん」とかなんとか言って、マナー違反をしていたとする。そこで注意できるか、という話である。但し、人を責めずに、人の思考、言動、行動を責めるように、念のため。

・くよくよしない

しても何も生まれない。寝たら忘れよう。1年目の仕事の失敗なんて、大したことない。怒られたら反省し、変えるべき思考と行動を学んだら、終了。

・けんきょにならない

謙虚になんてならなくていい。背伸びしよう。自分の意見を口に出し、実行しよう。否が応でも「結果がすべて」のビジネス世界の厳しさを知る日が来る。その前から、謙虚であること、可愛がられることを目的にする必要はない。企業は、企業を通じて世の中に価値提供するために存在している。先輩から、人事部から、目を付けられたっていい。ベクトルをきちんと、お客様に向け続けよう。

・これからを創ろう、これからを生きよう

日本はすごい国である。これっぽっちの小さな島国が、戦争に勝ち躍進し、戦争に負け価値変容し、それからたった40年後には「Japan as No1」と言われる経済大国になった。そしてそれを支えたのは、紛れもなく、一人ひとりである。明日を信じ、今日を生きた戦後日本の一人ひとりである。けれど、時代は変わった。時代は変わったし、日本への期待値も変わった。そして「予測不能な時代」と評されることも多いが、そんなの、昔からそうだと思う。想像だけれど、戦後と違うのは「明日は明るい」と思っていた人たちの数、熱量ではないだろうか。新しい時代が始まるという高揚感、ワクワク感ではないだろうか。そして、そんな明るい明日を信じ、創る先頭に立ち、生きていくのは、私たち若い世代である。これからを創ろう、これからを生きよう。

新入社員となった皆さんへのメッセージを「かきくけこ」で綴ってみた。

いつか皆さんの仕事論をインタビューする日が来ることを、楽しみにしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿