2011年4月22日金曜日

就職情報産業も歴史の分岐点

4/21、木曜日。

午前中、立教大学を訪問。打合せ。
今年、いろいろな大学で仕事をさせて頂くが、そもそもは起業直後に「伊藤さんファシリテートの企画を新会社で実施してほしい」と立教大学さんからのご依頼がなければ、今の状況はなかった。感謝してもしきれない。お役に立つ。

過ごしやすい天気。ほのぼのする。

午後、いったん社に帰り、あれこれしていると、「何とか仕事をしたい(真正面から学生と向き合っているからこそ、学生に本音を語る弊社と大学の共催セミナーに出てもらいたい)」と思っている企業から電話が来る。参加してくれるとのお返事。めちゃくちゃ嬉しい。

複数大学からのセミナー実施依頼は、起業1年目にしては順調すぎるほど順調に決まったのだが、震災による選考スケジュール変更等により、実はここ2週間ほど、夏期休暇前セミナーの企業誘致(営業活動)に不安を抱えていた。「趣旨は分かるし、参加したいが、その頃は選考のピーク期なんです…」そんな結論が多かった。だが、この企業を含め、昨日今日で複数社から参加決定をしていただき、腹の底にあった何とも言えない重たさが軽くなった。いくぞいくぞ。

夕方、某就職情報会社へ。弊社商品を一部、扱って頂くので、コンサルタント(営業)の方向け勉強会なのだ。顔合せと企画説明。

と、その会社へ行く道すがら、前職時代にパートナーを組んでいた企業の方と偶然出会う。その方も独立したと聞いていたので(世間は狭い)、立ち話であれこれ。先方は起業してちょうど丸1年が経ったほどなのに、資料を見ると、既に取引先が100社、それも大手企業がずらりと並んでいる。彼は私よりも年下だったはず。いいね、こういうのが刺激になる。

就職情報会社の勉強会も無事に終了。もっと「なんじゃこいつ」みたいに斜に構えられるかと思っていたのだが(営業活動で忙しい合間、しかも夜に時間を頂き、弊社商品を扱ってください、ってな話なので)、どっこい、爽やかで温かい皆さんだった。頼もしい発言もあり、嬉しかった。よろしくお願いします。

それにしても、この会社の事業企画系の部長とも勉強会開始前に話していたのだが、就職情報会社各社の戦術がかなり多様化している。この1カ月で、就職情報会社やいわゆる人材系と言われる企業、10社ほどに情報交換で(部長・役員クラスと)お会いしているが、何て言うの、「業界全体の営業スケジュール感」がない感じ。13卒者採用のコンサルに既に入り始めている会社もあるし(その営業先企業からの要望も今までとは違う感じ)、12卒者向けサービスの営業活動をもう一度これから注力する会社もあるし、12卒者向け内定者企画に力を入れている会社もある。業界の地殻変動的には、いよいよ高校生DBを保有している大手予備校が、人材系企業とタッグを組んで「全学年対象のキャリア支援サービス」も始め出した。就職情報会社は大学生の(単なる)DBを保有している、ということにあまり意味がない状況になり始めているし、何より、例年の「プレサイト」の位置づけが変わる。「本サイト」のスケジュールも変わる。

各社と話をすると、皆、企業の採用支援、学生の就職支援に一生懸命である。真っ直ぐに価値貢献に向けて仕事をしている。数十年かけて築かれてきた「就職情報産業」が歴史の分岐点に立っていることを実感する。新たな在り方が生み出される前夜の混沌さという気がする。

「日本のキャリア支援や、就職・採用の在り方って、いいよね」
関係者の多くが、そう心から言う日も、意外と近いのかもしれない。

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