1/9、土曜日。
朝 Superfly 聞きながら仕事。
昼からキャリアソリューショニストの本田勝裕(ポンタ)さんと打合せ。1月18日(火)15:30~18:30・早稲田大学で開催する、就活・キャリア支援者向けセミナー「就職『新』氷河期時代に私たちが『できること』『すべきこと』」の内容について。
⇒セミナー詳細ページ
このセミナー、大学職員(主にキャリアセンター)、大学教員、企業の経営者や採用担当者、就職情報会社の社員、若者育成や教育に関係するNPOの方など、いらっしゃる方々の立場は本当に多様である。
議題にしたいことも(この日のブログでも少し触れたが)多岐にわたる。
ご来場いただいた皆さんがそれぞれの立場で「自分ができること・すべきこと」をまとめるために、いくつかの具体的な道が提示される場を目指している。
ポンタさんとの打合せ後、ふと、五感で学ぶ、ということについて考える。
以前にも書いたが、私は「就職・採用・キャリア領域に特化したファシリテーター」として2010年7月に起業した。起業当初の事業計画では
1)大学内キャリアガイダンスの企画ファシリテーション
2)企業説明会(セミナー)の企画ファシリテーション
3)就職支援・採用支援に関する各種事業
4)学生向け社会人基礎力養成ゼミ
だったのだが、相変わらず4)だけ全く動いていない。全く。
これは
・受益者負担(=学生課金)
・長期にわたる「就活」を多くの人と出会い、新たな考え方を手に入れられる「成長機会」と捉え、テクニック論ではなくて、社会人になってからも役立つ基礎力(スポーツでいうところの基礎体力)の向上をはかることが価値
・ファシリテーターだからこそのカリキュラム
というイメージだった。
実際、某大学のゼミから「タイアップ企画として進めようか」という話も頂戴したのだが、どちらかというと私自身がしっくりこず(ということは先方ももちろん同じだと思う)話が流れた。
「五感で学ぶ、という肝がその企画にはなかったからだな」と思いいたる。「背中で学ぶ」というやつ。
別に仕事に限らず、見て聞いて感じて人は学び、成長するのだと思う。「仕事」の基礎力も同じ。先輩社員の「仕事ぶり」を見て聞いて感じて(自分ではうまく言葉にできなくても)「仕事をするうえでの大切な基礎力」を習得していくのではないだろうか。「新卒入社後3年は修行期間だから大した仕事を任せない」というのも(今の時代もこの考え方を採用している企業は数少ないけどあると思う)「先輩社員の背中を見て学べ」という意図だったのではないだろうか。逆に言えば、先輩の仕事を可視化してあげなくてはいけないわけだけど。
そう、先輩の仕事の可視化。
これが今の時代、なかなか難しいのかもしれない。
PCに向き合っている先輩が、何をしているかよく分からないしね。
私は2002年の新卒就職だが、入社当時、物理的にもフラットな環境で、フロア(と言っても入社当時、全員で9名だけど)全体が見渡せた。たとえば電話のやり取りの様子から「何かトラブってるな」と感じ、「あ、まずいことが起きたときこそ、真っ先に上長に報告に行くべきなんだな」と学ぶことができた。特に営業の仕事に関しては、お客様への電話一本、TELアポ一件という「日々積み立てた行動量」が最後に決定的な数字の違いとなってあらわれてくるものなのだと分かった。
これを仮にゼミで「No1営業マン」なる人を連れてきて「量は結果に比例する」と言ってもらっても、学生は納得しないと思う。私が学生だったら「いや、2倍の効果がでるやり方にすれば、半分の行動量でいいわけでしょ」って思ってしまうし(それはそれで事実なんだけど)。
書きながら収拾がつかなくなってきた。
「働く」という“日常”のなかで「五感で学び」ながら身につける仕事の基礎力。
これを企画として立ち上げるまでは、まだ時間がかかりそうだ。
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