2011年5月8日日曜日

2011年のGW

5/3、火曜日。

GW突入。朝イチの飛行機で嫁の実家、広島へ。

早割っていうのかな、片道13,000円弱。自宅から羽田空港までも1時間かからないし、本読んだり、うとうとしているうち、あっという間に広島着。

車で迎えに来てくれていたお義父さんと一緒に、空港近くの公園に立ち寄り(久しぶりにヘビに遭遇)、お昼前には実家着。夕方までのんびりだったので、『錨を上げよ』(百田直樹/講談社)上巻を読了。

嫁、お義父さんとお義母さん、嫁の妹夫婦とお子さん(私の姪。名前はメイちゃん)、そして大正生まれのお爺ちゃんとお婆ちゃん、皆で近くの温泉へ行き、料理屋で美味しいご飯。お酒もだいぶ進み、お店の外でタバコを吸っていると、お店の板前さんがちょうど後片付けで外へ出てきたところだった。職業病なのか、酔いも手伝ってその板前さん(60歳くらい)に仕事の話をあれこれ聞く。20年ほど、自分で寿司屋を営んでいたそうだが、なかなかうまくいかず、数年前からこのお店の板前になったとのこと。「会社員が一番いいよ。自分の好きなことして金もらえるんだから」と言っていた。

ところで、お義父さんお義母さんも酒飲みである。特にお義母さんは「ご飯時にビールは飲まん」と最初から焼酎を飲むような人。ロックで数杯グビグビと。「焼酎3杯までは覚えとる。その後はいつも記憶ないんよ。ガハハハ」という人なので、帰省するともちろん私とグダグダになって飲みまくるのである。当然この日も、帰宅後、二人きりでなんやかんやと語り合っていた。二人とも内容を覚えていないんだけど。


5/4、水曜日。

嫁、お義父さんとお義母さん、嫁の妹夫婦とメイちゃんで一緒に鳥取へ。途中、渋滞もあって、サービスエリアに立ち寄りながら3時間以上の長旅。1台に皆が乗り込んで行ったのだが、運転手がたくさんいるので交代しながらのんびりと。

国立公園へ行き、嫁とお義父さんとお義母さんと4人でトレッキング。妹家族は別コース。約1時間半、山道を歩き(雪がところどころに残っていた)、神社で拝み、気分爽快。樹齢何百年は経っているだろう大樹に圧倒され(抱きついてパワーをもらい)、雄大な景色を眺め、無の心境。

夜はペンション泊。帰省すると恒例の、男3人の将棋対決。この日は2勝2敗。ゲームよりも人間同士の方が格段に面白い。

夜中、トイレに行ったのだが(部屋を出て10メートルほどの共同トイレ)、突然、「あ、霊がいる」と強烈に怖い思いが込み上げてきて、すごい勢いで部屋に帰って布団を被る。別に霊感は強くないのだが、何だったんだろう。


5/5、木曜日。

花回廊という、花のパラダイスを嫁とデート。裸足になって芝生や土を歩き(小学生でもそんなことしていなかったが、どうしてもやりたくなってしまったのだ)、デトックス。1週間前、深大寺で裸足で芝生の上を歩いた時、何とも言われぬ気持ちよさを知ったのだが、これはオススメ。足の裏に血が通い、血流がすんごく良くなって、声の出方も変わるほど。聞いている方は分からないらしいが、話す仕事をしているので、自分の声の出方が調子いいかどうかは微妙な違いでもすぐに分かるのだが、明らかに違うのよ、裸足で歩いた後は。

昼からまた皆で合流して、バーベキュー。メイちゃん(1歳半)に、自分のおでこを自分で叩き「あちゃー」という仕草を教え込む。けっこう万能だよ、これ。

島根の浜田市へ移動。途中、出雲の道の駅で休憩。なんだこの海のきれいさ!誇張ではなく、エメラルドグリーンの海。真っ白な砂浜。沖縄に行ったことがない私にとっては、今まで日本で見たなかで一番キレイな海だった。はしゃいでしまい、またも裸足で砂浜を歩きまくった。カップルがたくさんいたのだが、美人が多かった。出雲美人って言葉があるか知らないけど、そういう感じ。いつか国内一人旅する機会があったら出雲にしよう。

旅館が海のすぐそばで、ビールを飲みながら落ちてゆくオレンジ色の夕陽を眺め、将棋。ご飯。将棋。この日は2敗。くー。


5/6、金曜日。

6時前に起床して、男3人で釣りへ。釣果ゼロ。残念。でも、海釣りを気持ちだけでも味わえて良かったな。8時の朝食後、お義父さんと妹の旦那さんは再び繰り出し、何とか1匹釣りあげていた。私は部屋で読書。海辺の石畳(名称忘れた)を歩いて歴史を感じ、山道を歩き、昼は皆で市場で魚を食べて、夕方帰宅。

ここ数日、美味しい刺身ばかり食していたので「カレーが食べたい」とわがままを言い、夜はカレー。嫁の昔ながらの友だちも顔を出して、嫁、妹、お義母さんと一緒に(女4人)とお酒を飲みながらバカ話。女子ってホント話があっちこっち行って愉快。脳のつくりが男とは違うことをこういうときに感じる。

飲みすぎることもなく、早めに就寝。


5/7、土曜日。

朝イチの飛行機で東京へ。6時起き、7時半広島発、9時羽田着、10時半自宅着。文明の利器。

『錨を上げよ』(百田直樹/講談社)読了。恋に生き、欲に従い、愛を知り、けれど本質は変わっていない自分に愕然として、それでも逞しく生きていく主人公の生き様を、自分の生き方と比較しながら読んだ。上下巻で1,200P以上の大作。2011年、私の読んだなかではベスト小説。

仕事がしたくなる。約1週間、愉快に笑い、花と姪を愛で、山と海から気をもらい、お金を使って遊び続けたわけだが、与えられてばかりじゃやっぱり得られる喜びって限られている。人に、世の中に、貢献できているという実感こそ、人が幸せを感じられる要素だと改めて思ったのだ。

週明けから元気に働こう。

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