2011年7月7日木曜日

7/5・早大セミナー「総務・人事の仕事」一部フィードバック(早大生はDVD閲覧可)

7/5、水曜日。

午前中は銀行であれこれ(所得税の納税したり)。


午後から早稲田大学。

本日は夕方から「仕事研究セミナー」なのだが、ちょうど午後イチからキャリアセンター主催の就職ガイダンスが別会場であるというので(学生数が多いので数日にわたって開催している)、見学およびチラシ配布。

ガイダンスに来た学生に受付で「こんにちは。こちらの資料お取りください」を数百回言い続ける。時期的なものだと思うが、挨拶を返してくれる学生は半分くらいかな。男女の差は特に無。

ガイダンスの内容はスパッとしていて気持ち良かった。挨拶についても触れていて「大学生活していると小学生の時に習う『挨拶をきちんとしましょう』っていうのを疎かにする人が増えると思うけど、社会人と接する機会が増える前に、挨拶の習慣づけを戻すこと。その場だけやろうと思ってもムリ、できないよ」。あと、自己分析についても「自分を知り、初対面の年齢も価値観も異なる人に伝えられるようにしておくことは大切。でも、やりすぎて『自分探し迷子』にならないように。突き詰めて探したって『本当の自分』なんてどこにもいないからね!」。仰る通り!とひとり会場の隅で合点。

それと、総合商社って今年は12月1日まで「就職セミナー系はもちろん、キャリア支援系、OGOGとの座談会系も含め、学生接触がある特定大学セミナーには参加しない」のだと私は認識していたのだが、11月の学内セミナーに某総合商社の名前を発見。業界団体で(実際のところ)何を申し合わせたかは知らないが、さみだれでほかの総合商社も参加し始めたりしてね。

・・・・・・

16時30分から、全学年対象の「仕事研究セミナー」第3回を開催。今回のテーマは「総務・人事の仕事」。人事の仕事をする皆さんに、組織開発や制度設計、労組対応や福利厚生、教育や採用の仕事内容について伺った後、後半は「採用担当者」としての仕事の大変さや喜び、また、学生と接していて感じることなどをインタビュー。後半部分の一部のみ、フィードバック。※早大生の皆さんは、キャリアセンターで、録画した映像を閲覧できます。

対象:全学年
形式:各社3分間自社紹介、テーマ職種に携わる社員の皆さんのパネルディスカッション
テーマ:「総務・人事の仕事」
企業(敬称略):アイア、エイベックス・グループ・ホールディングス、三菱電機ビルテクノサービス、理想科学工業
ファシリテーター:i4 伊藤(私)

※発言内容は順不同。要約多数。

<仕事をするうえで大切にしていること>
・フラットな目線であること。自分の頭だけ、価値観だけで判断しないこと。
・人間相手の仕事だから、性善説ならとか性悪説ならとか考えるが、最後は結局、その施策に愛情があるか、を確認すること。
・学生と対等である、ということを意識すること。
・誠実さとホスピタリティ。

<大変なこと、難しいこと>
・学生の皆さん一人ひとり、「人」なので、想定外のことがおきる。それに対して「人」としてきちんと向き合うこと。
・「世代のカラー」がやっぱりあるもので、5年前の学生と今の学生を同じ基準で見ても分からない。「今の世代の学生」を理解すること。
・結局、面接だけでその学生がどんな人かなんて、分からない。でもそれを少しでも理解するために、採用基準をつくり、基準に照らし合わせて面接をする。その評価。
・意外と体力勝負の面もあること(笑)。また、採用や研修という仕事は特に、数値化して仕事の成果をみることが難しいこと。

<喜び、やりがい>
・自分自身が人に褒められる、という機会は少ない仕事だが、採用した人たちが活躍していたり、上司や先輩から褒められているのを見ると、良かったなぁ、と自分自身も嬉しくなる。
・「人の成長」をとことん考えるのだが、それは結局、「自分の成長」についても考えることになり、機会になる。
・はっきり言うが、そもそも、喜びややりがい、なんていうことを考えながら仕事をしていない。ミッションを自分が納得しながらやりきるだけ。納得して日々が充実している、これは幸せなこと。
・これからの会社の仕組みをつくっていける喜び。皆が働きやすく、成果を出しやすい会社をつくっていくやりがい。

〔ここからはせっかくなので、キャリア話・就活話をランダムにインタビュー〕

<自己分析オススメ法>
・モノゴコロある時まで遡っての、自分という人間の振り返り。何が喜びで、何が辛かったか。
・自分がした「経験」を振り返ること。考え方や価値観なんて、ずっと変わり続ける。それを突き詰めても仕方がない。あくまで「経験」を振り返る。

<新卒と中途の面接で見ているポイントの違い>
・中途は「あなたは何ができますか」という、その時点での実力。新卒は「5年後、10年後に当社で活躍する能力と志向がマッチしているか」というポテンシャル。

<学生に勘違いしてほしくないこと>
・会社は皆さんに給料を払ったり、良い福利厚生を提供するために存在しているのではない。会社は売上、利益をあげるために存在する。それがなくては給料も払えないし、福利厚生なんて提供できない。この原則は企業規模問わず一緒。

〔最後に〕

<学生へのメッセージ>
・皆さんには「可能性」があります。「可能性」を狭めないでください。また、人生にとって「就職」というのはひとつの大きな決断ですが、自分だけで決める必要はありません。ご家族や先輩、友人の意見にも耳を傾けながら、自分が納得する道を歩んでください。
・これからはじまる「就活」は、「否定される活動」です。人間否定された気になります。でも、それがいい経験です。活動しながら自分を見つめ直し、修正して、良くなっていくんです。成長を楽しみながらやってください。
・「就職することが目的で内定をとること」と「就職してから納得して働き続けられること」は別問題。まずは「どうして自分は就職したいのか」を自分のなかではっきりさせてみてください。そこからです。
・面接って商談です。商品は自分。商品を好きではない営業マンの商談は、もちろんうまくいきません。まずは自分を好きになってください。自分のなかにいいものは必ずあります。

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<7月の大学内セミナー(同形式・全学年対象)> →全日程はこちら

【早稲田大学(大隈小講堂・16:30~18:00)】
○7月19日(火)「研究・開発の仕事」(理工系向け):宇宙航空研究開発機構(JAXA)、サミー、楽天

【横浜国立大学(教育文化ホール・16:30~18:00)】
○7月8日(金)「実は活きる工学系人材の仕事」:エイベックス・グループ・ホールディングス、サミー、電通

【千葉大学(自然科学系総合研究棟1・16:30~18:00)】
○7月12日(火)「検証!働くことの本質に迫る」:アイア、アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス

【立教大学(池袋:AB01教室、新座:N421教室、ともに18:30~20:00)】
○7月7日(木)池袋「企画職の仕事」:アイスタイル、エイベックス・グループ・ホールディングス、オプト、ユニリーバ・ジャパン
○7月13日(水)池袋「営業職の仕事」:コーセー、トーハン、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月14日(木)新座「営業職の仕事」:コーセー、トーハン、ノバルティス ファーマ、森永乳業
○7月15日(金)池袋「世界を舞台に活躍できる仕事」:電通、日本電産コパル、読売新聞社

※10月以降も、横浜国立、立教、千葉、中央の各大学で本セミナーを開催していきます。詳細は学内の立て看板やチラシ、大学ポータルサイトをご参照ください。

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