2011年7月1日金曜日

師、曰く

6/29、水曜日。

午前中、2社訪問。商談。

1社目は金融業界の企業さんだったのだが、倫理憲章の絡みで「全学年対象のキャリア支援系セミナー、出たいのですが、金融の他社がどうするか次第です。セミナーの位置付けや趣旨がどうというよりも、少なくとも今年に関しては、それに参加することで周りからどう言われるか、ということありきで考えざるを得なくて…」とのこと。「学生や大学にとって大切な取り組みだと思われ、もちろん御社にもメリットがあるとお考えであれば、他社に先駆けて、自信をもって御社が先陣をきるというのはいかがですか」と言ってみたが「それはないです」と即答。ふむ。

自動車の完成車メーカー、総合商社、大手電機メーカー、そして金融で、この「学生に仕事理解を促す、キャリア支援セミナーは大事だと思うが、今年は周囲から何を言われるか分からないから参加しない(少なくとも同業他社が動くまで静観)」の声を頻繁に聞く。

「私たちは就職・採用のこういう在り方を目指しています。倫理憲章にも賛成しているし、署名もしています。12月までは、キャリア支援セミナーであっても、こういう点が倫理憲章と照らし合わせると問題だと考えるので、参加しません」

そんな真っ当な意見を聞いたことがない。

誰のための何のための倫理憲章なんだろう。


2社目の企業さんは、就職ナビを今年からやめることをほぼ決めているとのこと。学生との直接コミュを増やし、facebookでつながり続ける。セミナー管理もfacebook。うん、こういう企業、増えるだろうな。


夕方、2日連続で立教大学へ。
昨日に引き続き、セミナー運営学生スタッフとの打合せ。

昨年のセミナーに参加してくれていて「とても役に立ったので、自分の就活が終わったらお手伝いさせて頂きたいと思っていたんです」とか、なんて嬉しいことを言ってくれるのだろう。しかも「伊藤さんがステキな人だなぁと思って、twitterでフォローして、こうしてスタッフができて嬉しいです」と。伊藤さんがステキだと。「伊藤さん」が「ステキ」だと。なんて甘美なのだろう。自分でも分かりやすい男だなと思うが、もうね、ここ1週間のあれやこれやのテンション下がる話がこのひと言で吹き飛んだ。…書きながら、ちょろい男だと自分で思いますな。


夜、社会人になってからずーっとお世話になっている、我が師(というか兄貴)と安居酒屋で飲み。

師曰く「社会人ならよぉ、自分の仕事の意味付けくらい自分でしろって話だよな」「そうですね。じゃあ、人事の仕事の意味ってなんすか?」「うちの会社に勤めて良かったな、って退職するときに皆が思うことに決まってんだろ。うちの会社でメンバーと一緒に力を合わせてよ、商品をつくってさ、お客様に感謝されて、きちんと給与ももらってさ、辞めるときに『いろいろあったけど、うちの会社で良かったなぁ』って全員が思えるようにすることだよ」。


気分よく帰宅。

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