2011年8月16日火曜日

2011年のお盆、歴史本を読む

8/15、月曜日。

午前は通常通り仕事。
8月の重点仕事を確認して、今週のTodoリストをスケジュール表に組み込んで。

「あの件、ご検討状況いかがでしょうか?」
そんな検討状況確認メールも数社に送ったのだが、返信もきた。思いのほか皆さん働いているし、若干ゆったりモードなのかな。


正午、黙とう。


そのまま、午後は半休。


終戦記念日であり、お盆である。

今年のお盆は墓参りに行けなかったので、爺さん婆さん世代がどのような時代を生きたのか、知り(確認し)、想像することをもって、墓参りの代わりにさせてもらうことにする。

書店へ行き歴史書を探す。
近所の中規模書店だったからか、高校生向けだと完全に「受験」用のものしかなく、大人向けだと「社会(歴史も政治も経済も)」という大きな括りになり、第二次世界大戦が数ページしかなかったりする。これはこれでいろいろ使えそうだな、と思ったりもしたのだが、歴史を知りたいのだ。

そう言えば高校の頃、世界史専攻だったのだが、とんとダメだった。興味を持てなかったのだ。

高3までは理系で、数学が好きだった。
受験が終わってから、簡単な定理を自分なりの証明の仕方で証明し、数学の先生にもっていったりしていた。今思い返してみると、あれは、誰かに褒められたかったのだろうか。ろくに学校には行ってなかったくせに。

話が逸れたが、そんなわけで、日本史のことを、ぜんぜん知らない。
ぜんぜん知らないから、最近、知りたい欲求も湧いてきていた。

せっかくだから、戦争前後のことだけでなく、適度な量で日本史をざーっと読める本を探す。あった。『中学歴史の発展的学習』(京都大学教授・藤井護治編/文英堂)。500ページ弱。日本史中心。もちろん世界史にも触れている。

……第二次大戦まで、いかなかったんだよね。

最初の目的から外れてしまっているんだけど(プライベートではよくあることだ)、「へぇ」と「すげー」と「なーるほどねー」の連続(←すごくバカみたい)。たとえば遣唐使について、こんな記述がある。

「帆船だったので、無風や逆風では動かず、風まかせの航海で、しばしば難破した」(『東征絵伝』より)

ほぅ。そりゃ鑑真さん、日本に来れたのが奇跡ですよ。そういう風に本と対話(突っ込み?)しながら読み進める。改めてショックだったのは、人間って(日本人ももちろん)集団がつくられた途端に争い、私欲(といっても弥生時代なんかは「生きる」ためだけど)のために殺し合いをすること。これにショックを受けるのは平和ボケなのかな。

人は人から何かを奪って自分が幸せになろうとする。後ろめたくて大義名分を(たぶん自分に対して)立てる。私欲が争いを生み、争いが勝者と敗者を生み、勝敗が憎しみを生む。世を良くすべく志ある人が現れる。しばしの平安ののち、再び、争いが起こる。たぶん、2,000年間、その繰り返し。

まだ近代史にすら入っていないが、今週いっぱいかけて読み、私が享受している外交的に平和な日本はどのように築かれたのか、誰がどのような思いでバトンを私たち世代に繋いでくれたのか、想像する1週間にする。

0 件のコメント:

コメントを投稿