2011年10月24日月曜日

10/21・中央大学「企画の仕事」 それから学生の「聞く力」に危惧

10/21、金曜日。

中央大学で初の大学共催・全学年対象キャリアセミナー「職種研究会」。テーマは「企画の仕事」。

もちろんキャリアセンターには何度か訪問したことがあるのだが、キャリセンはキャンパスに入ってすぐのところにあるので、キャンパス全体がこれほど広いとは知らなかった。大げさではなくキャリセンから徒歩10分かかる9号館がセミナー会場。「え、9号館でやるんですか?」と以前、中大卒者に打合せで言われたことがあったのだが、そう、キャパシティが2,000名以上の大ホール。初めて中をみて、ちょっと笑ってしまった。ほかの教室だと備品等諸々、心配な点があり、「であれば」ということで9号館になったのだ。

前の時間の授業終了が16:30、セミナー開始が16:40。

200名くらい来てくれることを望んでいたのだが、開始10分前になっても、人はパラパラ。焦っても仕方がないので、数十人だった場合の別プログラムを考えていたが、授業終了と共に多くの人が急いで来てくれたようで、結局、3年生・修士1年生を中心に、300名以上の方が参加してくれた。良かった。


参加企業は、イノベーション、サミー、テイクアンドギヴ・ニーズ、ユニリーバ・ジャパン。営業企画、商品企画、ブライダルプランナー、マーケター、それぞれの「仕事内容」と「仕事の大変さや喜び」をインタビューした。

以下、登壇者の方の発言内容の一部(順不同、要約)。

・お客様から課題を聞き出すためには、第一印象、知識、姿勢が大事。
・商品企画のプロジェクトリーダーとして大切にしているのは、メンバーに弱みを見せないこと。そして、企画という仕事の性格上、たくさんの人たちと関わるので、多様な人たちに想いを表現する言葉をもつこと。もちろん同じ思いを伝えたくても、言葉を使い分ける。
・「これをしたい」「あれをしたい」「予算はここまで」というお客様のご要望に対して、たとえば予算が最優先であれば、予算ラインを守ったうえで代案をいかに出せるか、気持ち良く受け入れてもらえるか、それが腕の見せ所。
・大切なのは、オーナーシップとビジョン。ひとつの商品を担当している以上、マーケターとしてその商品に誰よりもオーナーシップ、リーダーシップがないと話にならない。そして、その商品のビジョンを明確に持つこと。ビジョンなき商品に、人はついてこない。
・企画の仕事って、めちゃくちゃ泥臭い。やり方は自由だけれど、思いも力もないと、社内もお客様も誰も動いてくれない。泥臭く、汗臭く。
・企画をやっている人たちは、ちゃらちゃらしている人が多いかと思いきや、クソまじめ。ひとつのことにとことんこだわる。
・商品は我が子であると同時に、自分の鏡でもある。


・・・・・・

ところで、今週は平日5日間とも(来週もだけど)大学セミナーだったのだけれど、ひとつ気付いたことがある。

私が大学と共催しているのは、「全学年」対象セミナーだけれど、やはり就活を控えた3年生、修士1年生が8割以上になる。で、3年生、修士1年生ら2013卒予定者の皆さんの

「話を聞く力が弱い」

のだ。

大学を問わず、例年よりも

・前から自主的に座る学生が少ない
・相づち上手が少ない(相づち上手は壇上からすぐにわかるので、話し手はその人にむけて話をし、結局は相づち上手が得をする)
・ノートを取っている人が少ない

ように感じるのだ。

うーん、心配。倫理憲章のもらたす良し悪しはこれから、いろいろ出てくるだろうけど、少なくとも「話を聞く力」(これって社会人になってから最重要能力のひとつだと思うのだが)が身につくタイミングは後ろ倒しになっている気がしてならない。いや、全体的に「話を聞く力が弱くなっている」ことは、もっと根深い問題なのかな。


次週も5日連続で、大学セミナー。立教、横国、中央、千葉、立教。
体調に気をつけてビシッといこう。

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