2010年12月17日金曜日

惹きつける話し方

12/16、木曜日。

朝イチで東海大学の湘南キャンパスを訪問。
アポいただいた際に「その時間なら駅から学生がたくさん歩いてますから、流れにのってくれば着きますよ」と教えてもらったのだが、仰る通り、すごい人の数。圧倒されて、ちょっと笑った。

大学ごとに課題は様々。

午後は、昨日とはまた別の、説明会のお手伝いをさせていただく企業と打合せ。気合が入っている方との仕事は気持ちいい。元気になる。元気は伝播する。そう言えば次週この方と忘年会なのだけど、(再び?)ご迷惑をおかけしなように気をつけねば。

夜になってからのこと。

オフィスを兼ねている自宅に訪問者。「夜分に失礼致します。サークルの勧誘で伺いました」。

30代半ばくらいの女性と男性のペア。二人とも小ざっぱりと清潔な第一印象。
(後から分かったのだが)女性が“先生”らしく、説明を始める。男性は2歩後ろで控えている。「日本は経済的には豊かになったかもしれませんが、心は果たして豊かになったのでしょうか」。

ちょうど仕事が一区切りついたタイミングだったので、興味を持ってしまった。何に、というと「人を惹きつける話し方」に。実際、30分も話したのだ。玄関口で。寒いなか。

普段の活動は、街の清掃と人生相談で「非営利」とのこと。いや、このあたりのことは誤解を生みやすいので書かないけど(そして残念ながら私はサークルには入らないけど)“先生”は「滅多にやらない」姓名判断と私の運命・運勢について解説してくれたのだ(起業した私は今「これから上がるか下がるかの岐路に立っていて」、気をつけなくてはならないのは「家庭愛」らしい)。

そうそう、惹きつける話し方の話。

考えてみたのだが、こんなところだろうか。

・清潔感(これは話し方以前の話として)
・間、目の合わせ方(一般的には「言いづらい」類の、相手に不快感を与えかねないことを言う際に、間をとり、スッと目を合わせて外さずに言いきる)
・声のトーン(淡々と褒め、キーメッセージだけトーンを変える)
・全体を抽象的にほめる。または、確認しようのない「ちょっと嬉しい話」をする(先祖の話とか)。その後「……(間)(すっと目を合わせ)一点だけ、気になる点があります」と切りだす。
・第三者(男性)が“先生”の価値をあげる合いの手を入れる(「普段、先生は滅多にこのような場で姓名判断などされないのですが」など)
・途中からは口頭でも伝わることをあえて紙に書きながら、体(視線)を私と「対立」ではなく「同じ方向(同じ対象物)」にすることで警戒感を薄める。

実際のところ、どのような方か分からないので何ともアレな話なのだが、(意図的にしろ、自然と身についたにしろ)「惹きつける話し方」であったことは確かなわけで、勉強になった。

「これからの人生が、豊かに上がっていくか、下がってしまうか、言わば風船みたいなものです。一点、小さい穴でもあいていると、風船はしぼみ、やがて落下します。……サークルに入り、穴を塞ぎませんか」これがクロージングトーク。「穴を塞ぐよう、自分でがんばります」というのが私のお返事。

気づけばズケズケといろいろなことを言ってくれたので、私もその方の印象をお伝えしたら、特に反応してくれなかったな。残念。

そんなこんなで一日、終了。

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