2010年12月21日火曜日

来夏、TOEIC を受ける

12/20、月曜日。

日本学術会議、東京大学、朝日新聞社共催のシンポジウム「大学教育と職業との接続を考える」に参加。2回目の今回のテーマは「大学教育と産業社会の関係について考える」。

一部の学者先生のプレゼン力とか(企業の若手社員なら「内容云々の前にきちんと声出せ!」って突っ込まれる感じ)、シンポジウム全体での論点整理の重要性とか、いろいろ思うことはあったけど、私自身の知識不足によってついていけない(うまく理解できない)点が多々。もっと勉強が必要だな。初等教育・中等教育と高等教育の意義の違い、大学入学(入口)のあり方あたりが特に。就職を中心とする「出口」の話はもちろんついていけるわけだけど。

ちなみに、第1部の5名の講演タイトルを列挙すると

・学士課程教育の質保証
・高度人材の育成と活用
・産業界の求める人材像と大学教育への期待
・企業の人材養成力と大学教育で培う力
・人生前半の社会保障とこれからの若者・大学・日本社会

それにしても、日本の総人口および労働力人口が減少する。
現在、1人の高齢者を3人で支えている日本は、2055年には、1人をたった1.3人で支えなくてはならない(日本経済団体連合会試算)。

「技術立国」として、キャッチアップ型から経済成長期にフロントランナーに立ったはずの日本の理系離れも止まらない。特に心配なのは、学部から博士まで進学する工学系人材の少なさ。東大ですら、学部から博士まで進む(学内進学者)率は、8~9%とのこと。主因の一つに、日本企業が諸外国と比較して、博士を採用しない傾向がある。※誤解なきよう補足:東大の博士に関しては(少し時間がかかるケースもあるようだが)就職はきちんとできている。

大学生の多くを占める「文系の学部生」についてはご案内の通りの就職状況。

明るい兆しが少ない。

早急に「日本は何で利益・付加価値を生み出し、食べていくのか」を国家戦略として明確にして、教育とも連携しなくてはならないことを実感。時間がない。私は何ができるだろう、すべきだろう。

それと、本日のシンポジウムの最後に、日本学術会議と東京大学副理事長名で、大学、企業、学生に求めることが言語化された。近いうちに発表されるのだと思う。

終了後、アカデミックキャリアの先生と、喫茶店で本日の振り返りとか諸々雑談。採用時期について考える。「4月、9月の2回入社」「就活メイン時期は、最終学年の1月~3月(卒論提出後)」「4月からもそのまま就活継続する場合は、4月には比較的求人があるハローワークとの連携」「翌年の就活にする場合は、実質9ヶ月間、何かに打ち込む時間を確保する」なるほどな、と思う青写真。

あと、最近(ここ2,3年)中国人を中心に、外国人学生の評価が企業からすこぶる高いが、彼ら彼女らの評価と、日本人学生を評価する際の基準には、ダブルスタンダードが存在することに気づいたり。言語化できる「見える力」で前者は評価され、人柄とか相性とか言語化できない(少なくとも本人にとっては相対的な自分の立ち位置が分からない)「見えない力」で後者は評価されている。

企業がターゲット校を明言できないのであれば、いわゆる「求める人物像」で、学生自身が「自分はこの企業から採用される確率はどの程度なのか(宝くじみたいなものなのか、相手との「縁・相性」レベルなのか)」を分かるようにする必要があるが、実は「人物重視」という表現がそれを阻害する代表的な表現ではないかと思ったり。

夜は、某社の人事担当者さんと忘年会。1年間、本当にお世話になったなぁ。感謝感謝の方。2010年の良かった出来事のひとつは、この方との出会い。

TOEIC を受けることにした。来夏。

いや、前々から気になっていたのだ、語学。大学のキャンパス内でも日本語以外を聞く機会が多いし、現在30歳でファシリテーターという仕事をしている以上、近いうちに必要とされることになるだろうなとは思っていたのだ。飲んでいて、この方が受けると聞き、私も受けることにしたのだ。

高校時代、英語は5段階評価で「2」をとったことがある。
高校時代、受験で点数をとるのは数学で、英語は「捨て」科目だった。
今まで一度も、TOEIC を受けたことがない。

今からドキドキ。
とりあえず、近所に「国際交流センター」があるから、そこで外国人の知り合いをつくろうかな。ん、パブのほうがいいのかな。

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